18年度 優秀教員のことば

「日頃の教育に対する工夫,及び今後の教育への抱負」 — 機械工学専攻 服部 修次

私は2002年の機械工学科の優秀教員に選出されており、現在考えていることは当時とそれほど変わりませんが、新しい観点も含めて教育に対する工夫及び今後の抱負について記載します。

工夫1 聴而不聞の講義

講義では、全員に聴いてもらうことが最も重要であり、こちらの声が全員に届く必要がある。マイクのない講義室でも最後列の学生にもはっきりと聴いてもらえるほどの大きな声を出して講義している。

工夫2 学びの意欲の向上を目指す

1回の講義では、1つの課題で完結するように心がけている。2つの課題を消化不良しているよりも1つの課題を十分に理解する方が、自ら勉強しようとする意欲を増大させる。また、講義終了15分前には、講義の理解度をチェックするために学生に演習を課している。この間は、学生の間を回って個人的な質問を受け付ける時間にもしている。学生が問題を解くことによって講義を理解したという達成感が得られるように工夫している。また、学生からの授業アンケートでも高い評価を得ていて、意見については真摯に受け止め、講義にフィードバックしている。

工夫3 問題の設定と目標の明確化

材料力学等の力学系の科目を担当しているので、式の導出や証明問題が多い。講義では、どのパラメータが与えられ、何を求めるのかを完全に理解させるために十分な時間を費やしている。問題を理解させないまま講義を進行したのでは、学生は興味を示さない。また、式を導出した場合も、物理的な意味や工学的な応用性を徹底的に理解させるためにいくつかの具体例を示すなどの努力をしている。

工夫4 確固たる知識を培う

講義は、板書していてもできるだけ前を向いて説明し、常に学生とのアイコンタクトを取っている。学生が理解すれば次の説明に移るが、理解できていない場合は二度、三度いろいろな角度から説明するように心がけている。大抵は、繰返しの説明が必要であるが、3回くらいの説明でほとんどが理解してくれるようになる。

工夫5 グローバル時代を見据えた最先端に触れる多様な学びの場の提供

2001年、当時学科長として学部長の代理で韓国釜山の釜慶大学との姉妹校協定締結式に出席した。これまで、福井大学では50数大学と学術協定を結んでいるが、これからは実質的な交流が重要と考え、本学機械工学科と釜慶大学機械工学科が毎年「先進機械工学に関するシンポジウム」(2005年から中国上海理工大学も参加)を開催するように企画した。また、このシンポジウムに限らずに、院生や4年生が多岐にわたる研究者との交流を図ることができるように国際会議への参加の機会を与えている。

工夫6 きめ細かいサポート

卒研、博士前期課程の学生の研究指導については、自ら考える力を伸ばす環境を提供するとともに、研究課題の設定及び研究計画・方法の助言、実験結果の討論を絶えず行うように心がけている。週1回の研究会で研究の進捗状況を確認するとともに、学生が質問で来室した場合には、必ず当日中に助言できるように努力をしている。また、院生には必ず学会発表と学会論文に投稿できるように指導し、卒業後の自信につながる教育をしている。

今後の教育の抱負

今後とも、学生の目線で考える講義を行う。学生が私の講義の受講により、在学時には「学び」の充実感を、卒業後は「福井大学で学んだことを誇り」に持つべく教育に真摯に望みたい。

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