19年度 優秀教員のことば

「日頃の教育に対する工夫,及び今後の教育への抱負」 — 電気・電子工学科 福井 一俊

数年前に書かせていただいたことからあまり進歩していません。マイクを付け、受講生にはっきり聞き取れるように心掛け、早口にならないように注意し、板書はなるべく大きく読める字で書く。そして、可能な限り受講生の名前を覚え、出来たら教室内をグルグル歩く。当たり前の事柄だらけのそれだけです。これらはただの技術であって教育ではないという評価も頂いたことがありますが、マイク装着以外、15回の講義全てでこれらのことを終始安定して出来たことがありませんので今後も私の目標とします。聞こえない声は声でなく、読めない字は字ではありませんから。

講義の手法については、1・2年の基礎的な科目と3年の専門科目では大きく変えています。基礎科目は高校や大学に入ってから一度習ったものと重複しているものが多いため、暗記よりは考えを必要とするような演習を重視し、手法的には少し予備校的にキッチリと行っています。つまり、最初の時間に講義の仕方(小テストやレポート(宿題)の出し方等々)とルールを説明して、毎講義や成績評価はその通り実行しています。採点した前回の小テストやレポートを返却し、解答例と平均点、時には得点分布を示して、自分が全体の中でどの程度にあるかを知ってもらっています。これは期末試験でも同様です。毎回の採点(と返却)は負荷が高くいつまで続けられるかわかりませんが、本人へのフィードバックループの中心になっています。一方、専門科目は自分の専門にも近いため、教科書に従うもののかなり自由にイメージ中心で講義を行っています。この場合注意しているのは立ち位置を説明することで、その科目が電気・電子工学(固体物理)においてどういう位置にあるのか、今日の講義がその科目においてどういう位置にあるのか、今話している部分が今日の講義にあってどういう位置にあるのかをいちいち示すことです。尤も充分に説明できているかいつも不安になるのも立ち位置の説明ですが。

こうして書いてみると、自分が学生時代に不満や疑問だったところを重点にしていることに気が付きます。所詮そんなところです。今の学生は本当はどう感じているのだろう。今後も今までの取り組み方をヴァージョンアップして行きたいと思います。PDCA的に回してみたいという方が今風ですか。

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