20年度 優秀教員のことば

「日頃の教育に対する工夫,及び今後の教育への抱負」 — 機械工学科 田中 太

私は福井大学に講師として着任して2年目になります。担当している講義は、2年生前期の流れ学と熱流体力学演習Ⅰ、3年生前期後期の機械創造演習ⅠとⅡです。福井大学に着任したとき、多くの学部学生の前で講義をするのは初めての経験だったので、まずは他の経験豊かな先生方の教育方法を真似て、自分の講義スタイルを作ってきました。また、自分自身が学部学生のころに講義を受講していて不満に思ったことや望んでいたことを、自分の講義に取り入れる工夫をしてきました。

大学の講義時間は90分ですが、集中して講義を受講するには90分間は少々長すぎるように感じます。私の学生時代の経験では、「今日はしっかり講義を聞くぞ!」と意気込んで前の席に着いたとしても、集中して50分間ほど講義を聞いていると、徐々に頭がぼんやりしてくることがありました。そこで、私の流れ学の講義は、前半40分、小休息5分、後半35分、小演習10分という時間構成にしました。これで、前半40分をしっかり集中すれば、5分間休むことができ、その後の後半の講義は35分と短いので、再度集中できます。この時間構成では講義時間は減りますが、学生は集中して講義を聞くことができるので効果的だったと思います。5分間の小休息の時間は、基本的には何をしても良いことにしています。集中力が途切れてきた学生は、教室を出てリラックスしたり、少し居眠りしたりすることが回復に効果的です。また、前半の講義でわからないことがある学生は、隣の学生に相談したり、私に質問したりして解決していました。最後の小演習は、その回の講義内容で解ける簡単な問題を、出席確認の意味も込めて行っていました。来年からは、この時間に直接名前を読んで出席を取ってみようかと考えています。その後、講義が終わると時間をかけて丁寧に黒板を消し、更に窓の戸締りやごみのチェックをしてから教室を出るようにしています。このため、講義終了後も自然な形で教室にしばらく残っています。その間に、学生から質問を受けることが多々有りました。

3年生前期後期の機械創造演習は、流れ学で学んだ内容を応用して、風力発電装置の設計製作に取り組んでいます。この授業では私自身が楽しんで演習を行うことが、学生の積極性や気力を引き出すことに効果があると考えています。設計製作した風力発電装置が予想以上の性能を発揮したときの喜び具合は、いつも私が一番であり、これからもそのようにありたいと思っています。

今後も講義や演習のスタイルに改善を続けていき、自分が学生のころに理想としていた教員に少しでも近づけるように頑張りたいと思います。

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