20年度 優秀教員のことば

「日頃の教育に対する工夫,及び今後の教育への抱負」 — 物理工学専攻 橋本貴明

教育に関しては,多数を占める中程の学力を持つ学生のレベルを全体としてどのように上げるかという点に留意して授業を行なっています.近年の入試の多様化により個別学生への対応も必要ですが,全般的な学力の低下がより深刻ではないかと考えています.質問に訪れるなど授業に積極的に取り組んでいる学生に対しては,その学力を把握し適切な指導を行ないやすいですし,また学業不信の学生に対しては呼び出して指導するなどの対応が可能です.しかし多くの学生はそのどちらでもなく,まじめに学習に取り組んでいるが十分理解出来ない点も多く,しかし質問するまでにいたらないことが多いと思われます.


このような中間層のレベルアップに意識的に焦点を当て始めたのは,従来の試験内容では平均値が顕著に落ちて来たここ何年かですが,試験の得点分布など全体的数値指標以外のデータを取ることが難しく,学生の具体的なニーズはなかなか測れないのが実情です.今まで個別に得た情報から,日頃行なっている教育に対する工夫は,基本的な事柄ですが以下のようなものです.


  1. 授業時間内での理解が難しい内容も含まれているので,後から見直し安いよう板書を出来るだけ整理し丁寧に行なう.
  2. 多くの授業で,期末試験前にレポート課題を出すが,任意にノートの提出も求め加点評価の対象としている.同時に特に授業中学生の反応を見て変更した点などその年の板書内容の確認し,毎年改良を行なう.
  3. 授業アンケートの記述欄だけでなく,全体的傾向に注意する.

まだ,中間層全体のレベルアップに対して,最近の学生の変化へ対応した適切な方法は見つかっていませんが,独り善がりにならないよう注意しより耳を澄ませて,彼らの声なき声を授業に反映させて行く工夫を行なっていきたいと考えています.

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