21年度 優秀教員のことば

「日頃の教育に対する工夫,及び今後の教育への抱負」
 — 工学研究科ファイバーアメニティ工学専攻 田上 秀一

このたび,材料開発工学科で優秀教員に選出されました。小職にとっては,大変驚いた出来事になりましたが,同時にたいへん光栄に感じております。「日頃の教育に対する工夫」といいましても,みなさまにご参考になるような特別なことは行っておらず,無理矢理「工夫です」としてまとめましたので,工夫になっていないとお叱りを受けるかもしれませんが,「今後の教育への抱負」と併せて,お目通し頂ければ幸いです。

1.日頃の教育に対する工夫

(1)板書を使う

講義の内容を理解するには,黒板や教科書を「見る」,教員の説明を「聞く」,そして手を動かして板書や説明をノートに「書く」,の三つの相乗効果が必要と感じています。小職は,黒板に板書するという「古典的」な方法で講義を進めています。何人かの学生に聞きますと,PowerPointよりも板書が眠くならずにいいという意見を頂いています。

(2)配布物

教科書等で教える内容を補うためと内容を理解しやすくするために,扱う講義内容をまとめた配布物を配っています。教科書を利用する講義の場合には,要点をまとめたものを,ノート講義の場合には,少しの穴埋めも盛り込んだものを配っています。個人的趣味もありますが,文章を羅列した配布物はなるべく避けるようにしています。

(3)講義で話す内容の工夫

学生の意見を拝見しますと,「説明がわかりやすい」という評価を多く受けました。特に意識していることはないのですが,講義の際の説明で,強いて心がけていることとしますと,(1)なぜこの内容を扱うか,具体例を交えて話す,(2)学科の他の講義の科目名や学生実験の内容を説明に盛り込む,(3)なるべく平易な言葉で身の回りの例を交えて説明する,などが思いつきます。

2.今後の教育への抱負

大学人の責務のひとつは有能な人材を社会に輩出することであると考えます。技術の進歩と競争社会の激化に伴い,大学を卒業ないし修了する学生に対して「できる」能力の要求度が年々増加していると感じます。したがって,学生には,その状況に耐えうる豊富な専門知識や研究能力など,「武器」を身につけさせることがますます重要と考えます。そのための処方箋は,特別なものはなく,「時間をかける」,「手を抜かない」,「説明は丁寧に分かりやすく」などという地道でかつ当たり前の仕事をきっちりこなし,積み重ねることにつきると思います。小職の講義方法や教育手法にもまだまだ改善すべき点は山ほどあります。「よく鍛えられているな」と評価される人材を育てるべく,今後とも努力・精進していく所存です。

←1つ前のページに戻る

教育

工学部・工学研究科

優秀教員

GPプロジェクト