23年度 優秀教員のことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」 — 生物応用化学科 沖 昌也

 福井大学に赴任し講義を担当して、ちょうど5年目になる。私は2年生後期の必修科目と3年生前期の選択科目を担当している。必修科目では基礎知識の取得を重視し、選択科目では、応用面を重視し、実際に起こる問題点、解決方法など具体例を出しながら講義している。また、毎年、少しずつ講義の方法を変え、試験の問題もいろいろなパターンを試してみた。同時に出来るだけ多くの学生とコミュニケーションを取り、学生の意見も取り入れ、改善出来るところは改善するよう努めてきた。以下に現在、具体的に講義の際に行っていることと、感じている私の意見を述べたい。

 

  1. 基本的にパワーポイントは使わない
  2. 学生のほとんどがパワーポイントを用いた講義は望んでいない。しかし、講義の中で数分、アニメーションを使った動きのあるスライドを用いて説明することは、学生が頭の整理も出来、理解を早める有効な手段である。私の場合、だいたい講義の半ばぐらいで使うが、学生の気分転換にもなって良いようである。
  3. 教科書に載る発見までの苦労や実際にあった研究の裏話を交える
  4. 学生には教科書に出ている事実だけではなく、その発見までの苦労や失敗談、裏話などを交え、講義することを心掛けている。それを知ることにより、その話しと関連して覚え、試験のときだけの記憶ではなく、自分の知識としてきちんと残り、学生には評判が良いようである。
  5. 教科書に出ていても未知の部分が多いこともきちんと説明する
  6. どの分野でも成り立つわけではないと思うが、生物の分野では教科書に出ていても分かっていないことが多い。例えば DNA 複製1つとっても、未だ世界最先端の研究分野の1つである。どの部分が明らかになっており、どの部分が不明で現在でも大きな疑問として残されているかなど具体例を挙げることにより、勉強する意欲がわく学生も多いようである。また、上記例を出しながら、何でも教科書は正しいと思わず、何事にも疑問を持ち考える人になるように指導している。
  7. 試験の後には1度答案を返却し解説をする
  8. 試験は覚えたら出来る問題と理解していなければ出来ない発展的な問題を混ぜて出題している。試験の後に一度答案を返却し、解説する時間を設け、前者は出来るが後者が全く解けない学生には、勉強方法を改善するように指導している。

今後も新たな試みに挑戦し、学生の将来に役立つ講義が出来るように努力していきたい。

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