23年度 The teacher of the yearのことば

日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負 — 材料開発工学科 阪口 壽一

今回の優秀教員投票用紙に記載されていたコメントの主なものは「説明が丁寧でわかりやすい」「講義のスピードがよい」「板書が見やすい・字が丁寧」「声が聞き取りやすい」「質問しやすい・親切に対応してくれる」であった。普通のことを評価してもらっただけで,実際に私も特に工夫して講義を行っているという訳でもない。そのため,日頃の教育に対する工夫として報告するようなことではないが,私がどのように講義し,どのようなことに注意しているかを以下に述べる。

板書とプリント

必修専門科目の講義は,必要に応じて多少のプリントを配付するが基本的には教科書に沿って板書を主体とする講義である。選択科目の講義では配付したプリントに記入する形式にしているが,これも板書を中心としたものである。パワーポイントを使っての講義は行っていない。板書する際は,読みやすく丁寧な文字を書くように注意している。特に化学構造式や反応式を書く際は極力大きく書くようにしているため,授業中は頻繁に黒板を消すことになるが消す際には学生に確認してから消すようにしている。板書を写す時間が十分に与えられない講義であれば,学生は説明をじっくり聴かずにノートを取ることに必死になってしまう。

丁寧な説明

まず講義の最初に5分から10分をかけて,前回にどのようなことを学んだか簡単に復習してから今回はどのような内容を勉強するか,今日の講義によってどのようかことがわかるようになるのかを説明している。これぐらいはわかるだろうと思っても説明はできるだけ丁寧にするよう心がけている。大切なところは特に時間をかけて丁寧に説明し,学生の表情を見たり実際に尋ねたりしながら補足説明もするため,講義の進行は遅くなってしまう。これに関しては「講義のスピードがよい」という意見も多いが、過去に「講義のスピードがもう少し速いほうがよい」という意見もあり,全員にとってふさわしいとは限らない。

質問への対応

講義中に学生から質問が出ることはまずないが,講義後には個人的に質問に来る学生が毎回のようにいる。私は講義終了後には,学生からの質問がなかったとしても前列の学生と雑談しながら最後の一人がノートを取り終えるまで待って黒板を消して帰るようにしている。学生が質問しに来やすいようにしているつもりである。

 

学生からの改善アンケートの書き込みやテストの結果などを考慮して,毎年のように板書や説明の内容・方法を改良しているが未だに何がよいのかわからない。理想的には講義課目の必要性と面白さが伝わるような講義をして,事細かな説明をせずとも学生自ら勉強して理解するようになればと思うが現実的には難しいであろう。今後も継続して学生とのコミュニケーションを取るようにして,学生の反応を見ながら講義方法を改善していくことになるだろう。

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