23年度 優秀教員のことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」 — 電気・電子工学科 勝山 俊夫

日ごろ、反省の多い授業ばかりしているので、優秀教員の一人に選ばれて戸惑っています。このため、ここでは、私自身の授業に対する基本的な考え方を述べさせていただきます。

 

一番注意していることは、本質的なところを選んで、その部分は何度も繰り返し反復して具体的に話をするという点です。例えば、担当の「電磁気学」では、磁場の発散がゼロで、磁場の回転がゼロでないこととその理由を、繰り返し話をしています。また、どの先生もそうだとは思いますが、分かりやすく話をするすることを心がけています。福井大学に赴任した当初は、講義の経験がそれほど多くなく、どうすれば分かりやすくなるのか良く分かりませんでしたが、要は、話を簡潔にするということが最も分かりやすいことであると気が付き、極力簡潔に、具体的に話をするようにしています。どうも、分かってもらいたいと思い、色々喋りだすと返って分かりづらくなってしまうような気がします。

 

また、授業中の学生の態度を観察してみますと、以下の3つのグループに分かれていると思うようになりました。一番目のグループは、ちゃんと講義を聞いて、内容を理解しようと努めているグループで、このグループは問題はありません。二番目のグループは、ノートは取っているが、単にそれだけのグループ、三番目のグループは、周りとおしゃべりをしていたり、内職をしたり、寝ているグループです。三番目のグループに関しては、とくに講義中の私語に対し、厳しく注意することにしていますが、私が最も関心のあるのは、二番目のグループの学生です。つまり、講義には一見まじめに出席して、機械的にノートを取り、帰っていく学生です。私も、考えてみれば、学生のときこのようなことをしていたような気がします。このようになるのは、講義の内容に興味がなく、単に取得単位の数を増やすために講義に出ている。あるいは、教師の話がつまらないので、ノートは取っているがそれ以上のことは考えない。これら二つの理由は、問題があるにせよ、理由がはっきりしているので、対策も出しやすいと思います。ところが、単にノートを取っているだけで、ある意味単に時間をつぶしているという、昔流行ったニヒリズムの極致みたいな学生が多くなっているような気がしています。このような学生にどう対応したらよいか現在一番思い悩んでいるところです。実際にどのような刺激を与えれば、この状況から抜け出してもらえるのか、試行錯誤することになるとは思いますが、これから取り組んで行きたいと考えています。

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