24年度 The teacher of the yearのことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」    — 生物応用化学科 沖 昌也

理想の講義は、学生個人個人でも違うし、教員1人1人でも違うだろう。しかし、講義は、教員自身の価値観のもとに理想を追求するものではなく、学生に理解してもらうことが最大の目的であるため、学生の評価を真摯に受け止め、改善を指摘された点は変えていく必要がある。教員の理想と学生の価値観が一致するのがベストだが、80名近い学生に講義している現状ではなかなか難しい。従って、完全に全員が満足とはいかないまでも、不満には思わないような講義が出来るように心がけている。その点では、授業改善アンケートで過去に「不満がある」と指摘を受けたことがないこと、また1つの指標として昨年度に引き続き「優秀教員」に選んで頂いたことには素直に感謝したいと思う。昨年度のレポートと重複する点もあるが、私が講義で心掛けている点を下記に記載させて頂く。

(1)   多くの学生とコミュニケーションを取る

まずは学生の顔と名前を覚えることが重要である。私の場合、講義は2年生の後期からスタートし、1年生のときから学生実験を担当しているため、学生と接する機会は多い。従って、自分で「顔と名前を覚えよう」という意識さえあれば可能であり、名前を覚えることにより学生とのコミュニケーションは取りやすくなり、結果として、講義内容の改善にも繋がると考えている。

(2)   専門用語は多用しない

我々は知らないうちに一般の人が分からない専門用語を、普段使う日常用語と同じ感じで使ってしまうことが多い。講義でも同様で、初めて聞く学生には分からない単語が使われると、途端に思考回路が停止してしまうようだ。講義の前に、その日の講義内容を再度確認し、専門用語と思われる言葉を 使うときには、いきなり使わず必ず説明を入れるように心掛けている。

(3)   スライドを使い過ぎない

これは毎年ほとんどの学生が感じているようで、スライドばかりを使った講義は、本当に分かりづらいという意見が多い。しかし、ひたすら板書だけというのも、集中力が持たないので、講義の合間、合間でスライドを使うようにしている。スライドを使うタイミングは、90分の講義を行う上で非常 に重要だと感じている。

(4)   最新の情報を提供する

授業改善アンケートの「良かった点」で記載の多いのがこの項目である。研究は日々進展しているが、教科書に出ているからと言って、全てが明らかになっている訳ではない。教科書には記載されているが、実際には分かっていない点も多く、現在の最先端の研究内容にも触れながら説明すると興味を持 つ学生が多いようである。「最先端の研究内容の話しにインパクトがあり、講義で習ったことが記憶としてしっかり残った」という意見があったときには、興味を持って学習することの重要性を改めて認識した。

 

今後も、「試験のためだけの記憶」ではなく、学生の知識として残り、学生が将来役立つ教育が出来るよ うに努力していきたい。

 

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