24年度 優秀教員のことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」     — 材料開発工学科 内村 智博

今回投票してくれた学部3年生に対しては、「機器分析化学」および「環境化学」の講義を担当しま した。せっかくの機会なので、私が日頃の講義で行っている工夫とその意義について述べます。

 

小テスト

講義では毎回、A6 サイズの紙を配り、小テストを実施します。この小テストにはいくつかの意味があ ります。1つは出欠の確認です。講義室にはカードリーダーがありますが、カードを忘れる学生もいる ため、カードリーダーと小テストでダブルチェックをしています。

この小テストですが、私が出題するのではなく、学生自身がその時間の講義内容について出題および 回答をします。これは、決して私が楽をしているのではありません。逆に設問がバラバラなので、採点に時間がかかります。設問の難易度は問いません。自分が回答できる問題でいいことにしています。ですので、全員正解しそうなものですが、そうでもありません。また、答えは合っているのですが、設問の内容自体が理論上、あるいは実用上ありえない、という場合もあります。このような場合、正しい理 論や手法を習得してもらうため、次の講義時に改めて解説します。このように、私の教え方で学生が勘 違いをしていないか、彼らの習熟度を測るために、毎回小テストを実施しています。

 

学生の発言

学生には、受け身ではなく積極的に発言してもらうことを心がけています。私が一方的にしゃべっていると、学生は眠くなるか、あるいはノートを無意識に取るだけになるか、いずれにせよ、学生がついてきていないと感じるためです。発言を促すために、発言した学生には成績評価時に加点します。単なる私語以外であれば、その内容にはこだわりません。こちらから発言を求める場合もありますし、学生自ら手を挙げて回答する場合もあります。回答が間違っていても構いません。私の板書の誤りを指摘し た場合も同様です。要は、恥ずかしがらずに発言してもらいたい、ということです。こうした経験が、 将来的には、各種会議や討論の場での積極的な発言に繋がるものと考えています。発言した学生には、 その旨、小テストの紙にて申告してもらいます。小テストの活用法の 1 つです。

 

最後に、投票してくれた学生はもちろんのこと、私の不慣れな講義を熱心に聞いてくれた3年生に感謝します。今後も、色々な試行錯誤をしつつ、学生の向学心が高まるような講義に努めていきたいと思います。

 

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