24年度 The teacher of the yearのことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」   — 電気・電子工学科 勝山 俊夫

今年度優秀教員に選ばれ、なぜ学生の諸君に選ばれたのかを考えて見ました。授業の準備にかける時間 をそれほど多く取れる分けでもなく、分かりやすい授業を心がけてはいますが、客観的に見てすばらしい 授業をしているとは思えません。どうも、成績に甘い、試験がそれほど難しくないという様なことで選ば れているような気もして、今後対応を改めるべきか悩んでいます。

 

現在、私が担当している学部での講義科目は、電磁気学 I、電磁気学 II、技術英語、光エレクトロニク スの4科目です。とくに、前者の3科目は、学部学生にとって、これから携わっていく技術の基礎となる 重要な科目であると思い、気を引き締めて対応しています。このなかで、「技術英語」の授業で日ごろ感じ ていることを、ここでは述べさせていただきます。

 

「技術英語」の授業は、今まで英語を教えるということを考えもしなかった私にとって、新鮮で、貴重な 体験になっています。授業は、Oxford University Press で出版しているテキストを参考にして行なってい ます。

授業を始めて最初に気が付いたことは、一部の学生を除いて、技術的な簡単な英語が皆さん読めないと いうことでした。とくに、0.01、℃、×、÷等どこでも出てくる記号の読み方は、今までどこでも教わっ ていないということでしたので、まず、基本的な単語や記号をどのように読み、また発音するのかを反復 して練習し、身に付けてもらうようにしました。

次に、日本語でも使っていて、英語の発音とアクセントが違う長さや重さの単位の発音を何度も練習し てもらいました。たとえば kilometer の発音の仕方です。また、どのようなとき、単位が単数になるか、 あるいは複数表現になるかの区別を身に付けてもらうようにしました。1meter と 2meters、0.1meters 等の違いです。

研究室に配属されれば、必然的に英語の論文を読むことになりますが、そのときは黙読になってしまい、 どうしても 0.01、℃、×、÷等の記号は、日本語で読んでしまいます。自分の研究成果を国際会議で発表 するとき、記号の発音の仕方や単位のアクセントが出来ていない日本人の発表者を良く見かけます。これ は、どうしても学校の英語教育が文系の英語教育に偏っているためではないかと思っています。

以上のような点は、英語の表現の基本中の基本で、本当は、文章を論理的にかつ簡潔に表現する訓練を することが大事と思っています。これは、英語だけでの問題ではなく、日本語の場合も同じですが、英語 は論理を構成するのに比較的適した言語と思っていますので、文章を論理的にかつ簡潔に表現する訓練の 場として、技術英語の授業に臨んでいます。まだ、手ごたえはありませんが、これから工夫を少しずつし て、学生の皆さんが少しでもそのような能力が向上するよう、その手助けになればと思っています。

 

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