25年度 The teacher of the yearのことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」     — 材料開発工学科 入江 聡

この度、材料開発工学科で2013年の優秀教員に選出していただきました。大学の教員、職員の皆様のご支援の賜物です。この場を借りまして御礼申し上げます。特に2年ほど前まで所属し色々とご指導いただきました産学官連携本部とそのときに大変お世話になりました産学官連携室、研究推進課の皆様には重ねて感謝申し上げます。

さて工学研究科ではFD講演会を開いていただいたり、ティーチングチップスを送っていただいたり、あと優秀教員のコメントの公開など様々な良い取り組みがございますが、私が一番参考にさせていただいているのは他の先生方の講義です。材料開発工学科では公開授業ということで全員の先生が1つ以上の講義を公開したことがありましたし、工学研究科共通科目で機器分析特論というたくさんの先生方によるオムニバス形式の講義のとりまとめもさせていただき聴講する機会がたくさんありました。またつい最近も「繊維系大学連合による次世代繊維・ファイバー工学分野の人材育成」という事業で海外の著名な先生が大学院生に集中講義されるものを聴かせていただきました。聴かせていただいた講義はすべて個性的で面白く分かりやすく非常に良い講義で感心するものばかりでした。もっとも、単に良さそうなところをそのまま取り入れようとしても、私の話術が拙く破たんしたり、得られた情報量の多さに能力がついて行かず処理しきれなかったりとほとんど失敗しました。それでちょっとした些細なことであればこれは使えると思ったことをひっそりと取り入れるようにしています。細かく積み重ねていくとそれなりにだんだんとよくなっている気がします。具体的に何をしたかと問われると既に思い出せないくらい自分のものになっていると思います。

あと教えなければならない部分は残しながら毎年できるだけ内容・やり方をあっさりとがらりとすっぱりと変えるようにしています。連続で同じようにすると飽きますし、再履修の学生も前年のやり方が合わなかったから落ちたのでしょう。全体として前年より悪くなっていることもあるのでしょうが短所ばかりでなく多少は長所も必ずあります。分かりやすさをかなり犠牲にしたやり方でも批判は少なからずありますがサイレントマジョリティの学生さんは支持とまではいかなくてもそれなりに温かい目で見てくれていると思っています。時々うっかり静かな鋭い視線に気づきますが。試験は学生が事前に問題を予想できないようにし答案は全て回収し返却も解説もしないので、学生さんいわく試験対策ができないそうです。これもきっとマイナスばかりではないはずです。例えば他の科目の試験勉強の時間がたっぷりととれるとか。

今後は、いままでたくさんの方に育てていただいたようにお互いに切磋琢磨し、色々な方が優秀教員になるような環境にしていくことと、それとちょっとだけ相反するようですが、目標をしっかりと定め、それを実現するためのアクションプランを立てて地道に実行することで、一発屋優秀教員で終わらないことを目指します。何年か後に「あまちゃん」のオープニングテーマを聞いたとき、あんな時代もあったなということにならないように。もしそうなったらなったで、皆様のご指導・ご助言を思い出し、また少しずつ積み上げていきたいです。


 

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