25年度 優秀教員のことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」  — 知能システム工学科 黒岩 丈介

現在担当している学部教育科は,

です. その他に,大学院前期課程の講義として脳情報学(前期),及び大学院前期課程の講義として人工知能特論(後期)を担当しています.

最近教育について考えていることについて書きます.大学改革・大学教育改革・大学入試改革が,文部科学省・産業界を中心に非常に声高く叫ばれています.今後学生数が減少する中,いかに高校生に魅力ある大学であるべきかを考えることは確かに必要であり,その意味で大学改革が必要である,ということはまあ理解できます.しかし,本当に,教育改革,入試改革が必要なのかについては,現状では私には理解できません.教育改革は,グローバル社会のために国家間で優秀な学生の取り合いになる,またグローバルに活躍できる人材を育成するために必要なのだと言われても,私には疑問符しかでて来ません.本当にグローバルに活躍する人材育成,更にはグローバルな経済活動が重要なのでしょうか.昔のことを考えてみると,昭和初期までは,まだ地方の特色・特産物・文化が残っていたようです.実際には,私が生まれていないので知りませんが.しかし,民主主義経済が発展し,日本という国は一つになり,地域の特性等が失われているように思えます.特産物なんて,どこのデパートでも買えるくらいですから.つまり,新自由主義経済の考えに従ってグローバル化を図ると,結果的には「日本」が「日本の文化」が失われてしまう気がしてなりません.そう考えると,グローバル化を念頭にした教育改革は必要がないように思えてしまいます.ということで,最近の私は,オンラインコースウエアに注目が集まっていますが,黒板とチョークを使った,そして教員が一方的に自分の考えを話すだけの昔流の講義にこだわりを持って行っていこうと,一人決心しています.

 

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