25年度 優秀教員のことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」   — 情報・メディア工学科 森 幹男

講義で最近行っていることについて簡単に述べたいと思います。まず,その日の講義の要点を書いたA4サイズのプリント1枚を冒頭で配布するようにしています。また,終盤には可能な限り小テストを行うようにしています。このとき満点になるまでやり直しをさせ,その提出を以て出席としています。80名近い学生を相手にするので,結構大変ですが,全員が要点を理解しているかどうかをその場で確認し,フォローするための有効な手段だと考えています。採点答案は,必ず返却するようにしておりますが,赤ペンで行うマル付けは可能限り,迅速かつ丁寧に行うよう心がけています。そのほか,板書を見やすくする工夫や学生に興味を持たせる工夫はいろいろと行っておりますが,これまでに優秀教員に選ばれた先生方が書かれていることなので,以下には別のことを書きたいと思います。

私自身,「口笛」というユニークなテーマで研究を行っていることから,テレビ番組への出演の機会もあるのですが,番組制作担当者から「視聴者の小学生にも分かるように説明してください」と言われることが多々あります。大学で授業を行う場合,「大学生ならこれくらい分からないとだめだ」というのを基準に考えるのですが,ここに落とし穴があることが分ります(分らないのを相手のせいにするのは簡単です)。結局,「小学生でも直観的に分かる」ように「1人でも習ってない漢字がある場合にはルビをふる」「ポンチ絵を描く」などの工夫をするのですが,これは相手が大学生でも「理解できない学生が1人でもいると思われる専門用語には注釈を入れる」「ポンチ絵を描く」などの工夫をすることで,内容を骨抜きにすることなく,学生全員が直観的に理解できる説明原稿にできることを意味しています(キーワードとなる専門用語の意味が1つでも分からないと理解困難になります)。結局「小学生にも分かるように」というぐらいの気持ちで丁寧に原稿を作成することが,分りやすい講義資料を作るコツのような気がしております。実は昨年某局の番組で児童館をボランティア訪問し口笛教室を行った際に,小学生に「分からない」と言われ,目からうろこが落ちる気分を味わいました。思ったことをそのまま口に出す,小学校低学年の児童を相手に教えることが最高のFDだと考えますがいかがでしょうか。今まで見えなかったものに気付かされるはずです。板書した漢字の書き順の違いまで指摘するので手ごわいですよ。

 

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