25年度 優秀教員のことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」      — 機械工学科 永井 二郎

学生の「教育」は、研究を通じた教育と、講義・実験等を通じた教育に分けられる。以下、それぞれの教育について、その心構えや工夫と今後の抱負(悩み相談を含む)について述べる。

 

1.講義・実験等を通じた教育について

日頃の教育に対する心構えと工夫

心構え:学生・教員が互いに納得できる講義の進め方:   教員(私)は、初回講義時に「学生の目標」を提示し、その目標達成のために出来る範囲内で最大限の援助(講義の工夫、質問への回答等)を行うことを伝え、目標達成の評価手段や合格基準(期末試験、演習問題等)を明示し、実行する。学生は、私の援助を受ける権利を最大限に活用し、自らの能力向上に利用することができる。その権利を行使しない学生(例えば、講義に欠席する、分からないのに考えない・質問しない等)は、当然のことながら「学生の目標」を達成することが困難になる。この当たり前のことを、学生・教員が互いに納得できるように、公平・誠実を旨として心がける。

工夫①:講義は1回1話完結。毎回宿題。:   学生・教員双方に分かり易くするため、1回の講義は1つのまとまりのある内容で完結。また、毎講義内容に沿った演習問題を宿題として課す。

工夫②: 毎回の質問への対応: 宿題プリント裏面に「講義内容・方法に対する質問・要望等」の欄を設け、なかなか口頭で質問に来ない学生の疑問や要望を把握するよう努力し、次回講義の最初に必ず何らかの回答を行う。

工夫③:動的イメージの提示: 熱力学や伝熱学の基礎概念や各種サイクルをビジュアルに分かり易く示すアニメーションソフトを活用し、板書と併用することで、難解な概念理解を助ける。

今後の教育への抱負

教育の成果として、学生の学習・研究意欲が向上することが重要と思う。しかし、意欲向上を実現する具体的・一般的な方法は無いように思われ、またその評価方法は学生から受ける”感触”以外に見当たらない。ここが教育上の最大の課題であり、常に頭の隅において教育活動にあたりたい。

悩み相談: 宿題や演習課題の詳細な解答・解説プリントを配付するかどうか・・(現在は配付していない)。数少ない基本法則によって様々な課題が解決するプロセスをきちんと示すことは、一部の学生にとっては学習上有効と思われるが、その他の学生は解説プリントを読むだけが試験対策となり逆効果。アドバイス、お待ちしています。

 

2.研究を通じた教育について

卒論や修論研究の指導を通じた教育効果は、客観的指標で表現することは難しいが、講義等による教育効果よりも高いと感じる。 その研究指導方法については、悩みは尽きない(毎年違った悩みが生じる)。 例えば今年度では、各研究テーマに学生が興味を抱きバリバリと研究を進めてもらうために、最初にどの程度研究の方向性や実施スケジュールを提示すべきなのか、また月日が経つにつれて、どういうタイミングでどのような助言をすると効果的なのか、について試行錯誤を続けている(もちろん学生の個性や能力によって異なる対応が望ましいと思われる)。 こちらについてもアドバイス、お待ちしています。

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