25年度 The teacher of the yearのことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」    — 機械工学科 田中 太

私は福井大学に着任して今年で7年目になります。担当している講義は、2年生前期の流れ学と熱流体力学演習Ⅰ、3年生前期後期の機械創造演習と機械工学実験です。福井大学に着任してから、初めて講義を担当するようになり、これまで四苦八苦しながら自分の講義スタイルを作ってきました。

2年生前期の流れ学の講義では、中間テストと期末テストを実施しています。成績評価には、中間テストと期末テストを4:6で案分した点数と期末テストだけの点数を比較して、どちらか良いほうを採用しています。こうすることで、中間テストを頑張って期末テストの失敗に備えようとする学生や、中間テストで高得点を取れなかったけれども期末テストで挽回しようとする学生が出てきます。単位取得効率を追求しすぎてしまう学生の中には、中間テストは一息入れて、期末テストだけ真面目にやろうと考える場合もあるのかもしれませんが、全体を見ると学生のやる気を引き出すことに成功しているように思えます。

3年生の機械工学実験は、4月から5月にかけて開講される共通講義と5月以降に各研究室ごとに分かれて実施される工学実験を担当しています。最初は共通講義を実施するのですが、このとき、遅刻や無断欠席、レポートの提出遅れは許されないと宣言しています。機械工学実験では危険な実験装置を使うこともあるので、教員からの説明や注意がなされる実験開始時刻に遅れることは許されないのです。また約束の時間や期限を守ることの重要性を判ってほしいからです。それでも共通講義の最初のころは、学生達は十分には判ってくれません。大抵、誰かが遅刻してくるのですが、遅刻した学生には自宅学習レポートを特別課題として与えています。この特別課題を遅刻が1分ないしは30秒でも与えます。その結果、共通講義の終了後、各研究室で実施される工学実験に遅刻する学生やレポート提出期限を守れない学生はほとんどいません。自宅学習レポートの内容としては、現在単位が取れていない科目や受講している科目で難しいと感じている科目について、学生と相談したうえで100題程度の問題演習を宿題として課しています。ここで重要なのは、その問題は学生が自分で決めるようにすることです。また、提出時期は例えば期末試験が近いときは期末試験終了後に設定します。私の個人的印象では、機械工学実験で自宅学習レポートを課した学生は、名前や性格も覚えますし、信頼関係が強くなっているような気がしていますが、本当のところはよくわかりません。

今後も講義や演習の内容に改善を続けていき、自分が学生のころに理想としていた教員に少しでも近づけるように頑張りたいと思います。

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