26年度 The teacher of the yearのことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」      — 材料開発工学科 内村 智博

これを読んでいる学生の皆さんに役に立つかどうかはわかりませんが、教育に対する工夫について少しだけ紹介します。


講義ノート
毎回、講義が終わった後に「講義ノート」をつけるようにしています。それほど大げさなものではなく、毎回2~3行ほど、その回の講義で教えた事、失敗した事、気づいた事などを書き留めています。そして、講義の進行状況や反省点などについて、年ごとに見比べます。すると、毎年この部分の説明が冗長だな、とか、ここはもっと時間をかけないといけないな、といった具合に、問題点・改善点に気づくことがあります。それらについて、次年度、実践可能であれば実践してみます。時には、学生の皆さんが困惑するような変更もあるかもしれません。しかし、そのような試行錯誤を重ねることで、少しずつでも教育効果が上がるのではないかと考えています。


学生の発言
私の講義では、学生の積極的な発言を促すため、発言した学生に加点しています。平均すると、学生1人当たり、15回の講義の中で約5回発言しているようです。当学科は1学年に約80名在籍しており、そのような大勢の中で発言することを恥ずかしく感じる学生もいるでしょう。しかし、講義の内容はそのうち(すぐに?)忘れてしまっても、講義を受けたという記憶は残るかもしれません。座学の内容がいつか本当に必要になった時、「あんな(変わった)講義もあったなぁ・・・」などと思い出して、再び自分で勉強してくれたらよいと考えています。


成績評価
現3年生には「分析化学」、「機器分析化学」、「環境化学」の講義を担当しました。このうち、2年時の講義である「機器分析化学」については、例年より期末試験の難易度を上げました。勉強した学生とそうでない学生との成績をより明確にしようという意図でした。結果として、試験の点数分布は“ふたこぶラクダ”の背中のような形(二峰性のピーク)になり、かなり意図した結果となりました。もちろん、単位を修得できなかった学生も多くいました。しかし今回、まぐれにせよ一定の学生からの評価があったことから、やはり成績評価は厳格にした方がよい、と改めて考えさせられました。アンケートの中に、「優しいけれど甘くはない姿勢がすばらしいと思った」とありました。私の心を見透かされたようで、嬉しいような恥ずかしいような、とにかく最高の褒め言葉でした。


私の講義に根気強く付き合ってくれた3年生に感謝します。今後も、学生にとって有益な講義となるよう努力していきます。

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