26年度 優秀教員のことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」    — 知能システム工学科 浅井 竜哉

知能システム工学科の科目の中で、私は生物系の科目をいくつか担当しています。生物系の科目では、難しい数式や式変換が出てこない代わりに、多くの単語や現象を理解しなくてはならないので、どうしても暗記が中心となってします。

授業の工夫の一つは、授業の最初に演習問題を行っていることです。選択肢問題なのですが、A:○○○、B:△△△、C:×××、D:BとCが正しい 、E:上のすべてが正しい、といった5つの選択肢からなります。時間はそれほどかからないし、クイズ感覚で考えられて学生も楽しいし、それでいて意外と難しい。学生からこの演習問題が楽しいと聞いたことは実はありませんが、少なくとも私は学生の悩んでいる表情を見て楽しんでいます。ちなみに、解答するには教科書、ノートなど何を見ても構いません。この演習問題の結果も成績に反映させるので、学生が解答し終わった頃に、問題と解答が一緒になった問題用紙を集めます。そして演習問題の答え合わせをしながら、先週の授業の内容を復習します。授業アンケートには、「演習問題が復習になる」というコメントが多くあるので、たいした工夫ではないかもしれませんが、学生の理解を確かめるには効果的なようです。

もう一つの工夫は、黒板の横にあるスクリーンを使い、図を映しながら説明をします。図を使うことで私も説明しやすくなるし、学生も理解しやすくなります。サイドスクリーンを使用する理由は、私は板書をするからです。スクリーンだけを使って授業をすると早く進みますが、その時は理解してもすぐに忘れてしまいます。実際、先ほど説明した演習問題の解答には、ノートを参考にしていることが多いようです。

昨年から使い初めて非常に便利だと思うのは、スクリーンに映したパワーポイントの図のページ送りができるリモコンです。次の図に替えるために、いちいちノートパソコンの近くに行く必要がないので、時間の無駄を省くことができます。私はコクヨの「黒曜石」を使用していて、使い勝手がいいのでお勧めです。

福井大学でも数年前から他の大学、あるいは学内の他のキャンパスとインターネットで繋いで、インターネット授業が行われるようになりました。場所を移動する必要がなく、普段聴けないような講義が聴けるので非常に便利です。インターネット授業では、ほとんどの場合パワーポイントで図を映しながら授業を進めていくのですが、同じ図を見ながら同じ話を聴いているのに、目の前に話している人がいないと授業がとても分かりづらいのです。

ごくたまに、授業の進め方や話し方の調子がよいと思う時があります。そんな時の授業は、学生の反応もいつもよりよいと思います。反対に準備不足などで授業がうまくいっていなかったりすると、学生の反応も悪い気がします。また一生懸命教えていても、学生の反応が悪いと、こちらの教える熱意が下がってしまいます。おそらく授業もコンサートなど同じように、教師のパフォーマンスの善し悪しが学生に伝わり、また学生の反応が教師に伝わるので、教師と学生が同じ空間を共有することが重要だと思います。

インターネットの他にも、タブレットなど新しいデバイスがどんどん出てきて便利になりますが、あくまで教えるための補助的なものであり、やはり人と人の関係が大切なのだと思います。パワーポイントは便利だから使うけれど、板書をしながら熱意を持って学生に語る、昔ながらの授業を今後もしていきたいと思います。

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