26年度 The teacher of the yearのことば

「日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負」   — 知能システム工学科 黒岩 丈介

現在担当している学部教育科は,

です. その他に,大学院前期課程の講義として脳情報学(前期),及び大学院前期課程の講義として人工知能特論(後期)を担当しています.

今年度行った工夫の一つは,必修の講義科目,総合理数学Ⅰ及び電磁気学演習II の実施方法を変えたことです.これは,福井大学のある教員が行っている講義方法を真似たものなのです.具体的には,中間・期末演習及び,演習後の次の回の講義時間にその演習の解説を行うようにしました.また,これらを含めて15回の講義に収まるように講義計画を変更しました.そして,16週目に,成績不良者及び希望者に対する期末試験を行うようにしました.成績は,講義後に配布する演習,中間・期末演習,期末試験の成績を総合して判定しています.中間・期末演習後の解説は,学生からの評判も良く,実際彼らの理解度向上にも好影響を与えているように,彼らの成績からもうかがえます.

また,現在,巷で噂になっている,反転講義の効果を検証すべく,来年度から反転講義を電磁気学演習IIへ取り入れる準備をしています.具体的には,研究室のM1の学生の修士論文の研究テーマと連動させ,反転講義を支援するWEBシステムを構築してもらっています.このシステムは,以前電磁気学演習Ⅰの講義で使用していた「穴埋め式テキスト」を用いるものです.具体的には,電磁気学II用に作成した「穴埋め式テキスト」をHTML化し,WEB上に公開し,事前学習として学生各自で事前に教科書等を用いこのテキストの穴埋めを完成させ,それを講義に持参してもらうようにします.このようなことが可能となるようなシステムを作成してもらっています.来年度の4月までに実際の使用に耐えうるものが完成すれば,講義で使用し,反転講義の効果を検証しようともくろんでいます.結果やいかに?

最後にもう一つ,今年度の新たな取り組みを紹介します.今年度の秋に某高校1年生対象に行った,模擬講義です.どのような内容にするか考えたすえ,「考える勉強の必要性」についての講義を行いました.これは,私の長男が現在高校1年生で,彼の高校での授業の様子や宿題から感じたことに起因しています.彼の高校では,とにかく,問題を効率良く解く方法ばっかり教えられ,何故そのような解き方・考え方をするのかが,おろそかになっているように感じます.テスト問題にしても,問題量が多く,解き方を暗記しなければ,私でさえも時間内に解けそうにありません.何のための教育なのか,疑問になってしまいます.本来教育は,「考える力」,「創造する力」,「問題を解決する力」,この3つの力を養うために行うものと考えます.このような能力を持った次世代の人材を育成しなければ,日本の未来はないと思います.そのような思いから,「考える勉強の必要性」についての講義を行いました.そこでは,高校1年1学期までの数学の知識を前提として,公式等の導出方法やその意味等,また自分の高校時代の失敗談も交えながら話をしました.講義前は,高校生にどんな反応となるか少々心配でしたが,思った以上に好評でした.アンケートにも,皆「考える勉強をしてみようと思う」と前向きな感想を書いてもらえました.1人でも実践してもらえれば,身に余る光栄です.今後もこのような機会があれば,同じような講義をしようと企んでいます.

最後に,学生から最優秀教員に選出して頂いたことに感謝の意を表したいと思います.ありがとうございます.

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