27年度 The teacher of the yearのことば

日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負      — 建築建設工学科 鈴木 啓悟

教育改善という名のもとに、これまでクオーター学期制の試行やワークシートを適用した授業に取り組んできました。授業アンケートの結果から、クオーター学期制、ワークシートの適用の両方とも学生にとっては学習にプラスとなっているようです。ただし、授業で一番重要なことは、授業形式ではなく、わかりやすく実感のできる説明をする、例題に多く取り組むことだと考えています。

「わかりやすい説明」とは極めて抽象的な表現でして、適切な表現方法が見当たりません。私として心がけているわかりやすさとは、学生時代の自分が分かるように授業準備をするということです。学生時代の自分の成績は、決して褒められるようなものではありませんでした。部活の朝練を終えてシャワーを浴びた後、授業に出ます。そうすると必ず眠気が襲ってきました。そんなとき、わかりやすく、特に実感できる説明があると眠気が覚めた記憶があります。例えば曲げモーメントの説明をするときに、「薄く割れそうな板の階段があるとします。そんなときにあなたはどこを踏みますか?」と尋ねます。曲げモーメントという言葉は初耳であっても、経験的には曲げモーメントを知っているから答えが出せます。このようにして、時に割りばしを割る話、時に筋力トレーニングの話をしながら、力学の説明をしています。

さて、授業形式については、今年度から新たに「反転授業」に取り組んでいます。授業前にウェブを用いて事前学習をし、大学では演習を中心に取り組む授業形式です。すでに昨年度反転授業を実施した材料開発工学専攻の飛田教授に教えを請うて試行しています。学生にとって良い学習効果につながることを期待しての授業形式ですが、自分自身を見直す良い機会ともなりました。事前に自らの授業をビデオで撮影することで、説明の良し悪しから、時間配分の適切さ、口癖に至るまで、客観的に見ることが出来ました。

反転授業で得られた自分自身への反省を踏まえながら、今後も良い教育を目指して改善を続けていきたいと思います。

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