27年度 優秀教員のことば

日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負 講義に関する私の思い ― 生物応用化学科 末 信一朗 

まずは今回、優秀教員に選出されたことについて、私の講義を聴いて下さった学生諸君に御礼申し上げます。私は、専門科目の講義に関しては前期の必修科目「応用微生物学」と後期の選択科目「微生物工学」では、全く異なったコンセプトで行っています。応用微生物学は、大学でバイオを冠する名前の学科を修めたものとして、最低限これだけは知っていてほしいという微生物に関する基礎知識をしっかり身につけてもらうという考えで、微生物の細胞構造、生態。分類などを中心に講義しています。後期の微生物工学では、墺よ微生物学で学んだ知識を前提に発酵生産から酒類の醸造などを講義しています。後期の講義では、単なる知識の伝授ではなく、私自身の企業での実体験をもとにした実際の社会においての技術者・研究者の在り方を説き、私の持論である「技術者ど根性」ではない柔軟な産業人材の育成を目指しています。このコンセプトが少しでも学生諸君にわかってもらえたとしたら、それは無上の喜びです。世の中に出ると「技術者ど根性」だけでは通用しません。そこには労務管理、経営といったことだけでなく、国際情勢、自他国の国際戦略、経済、グローバリゼーションといった大きなものからマーケッティング、消費者動向、顧客動向など当然目を向けなければならないものが技術の前に立ちはだかります。高い技術力で良いものを作ることも必要ですが、技術力だけでは通用せず敗北することもあります。そんな感覚を講義から感じ取ってくれたらと思います。併せて、私がいつも強調していますが、歴史もしっかり学んでほしいです。こんなことを言っていますが、その一方で大学というところは本来の多様性が必要であり、基礎に根ざした基盤的な科目や高い専門性を磨く科目があるのも当然ですし重要だと思います。その中で、こんな講義をやって、「ずる」しているのが私です。勿論漫談などではなく、誰もが話をしない観点からの講義を今後も目指していきたいと思っています。

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