27年度 The teacher of the yearのことば

日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負         — 生物応用化学科 吉見 泰治

はじめに、今年度優秀教員に選んでいただき、また、私の講義を熱心に聞いてくれた3年生に感謝いたします。

私が日頃の教育に対して気をつけていることの一つが、講義によって得られた知識の定着です。有機化学の講義をしていますので、学生の皆さんが卒業後に化学系の会社に入った場合は、この有機化学の知識を基礎にして、営業や研究を行う可能性があります。ここで、有機化学の知識が定着していないと、徐々に仕事を任されなくなってしまうかもしれません。しかし、我々が行っている講義は一方通行であり、どのようにして知識を定着していけばいいのか、難しいところです。ラーニング・ピラミッド(「世界を変える思考力を養うオックスフォードの教え方」、著・岡田昭人/2014年/朝日新聞出版)という考え方では、講義は平均記憶率で5%ほどしかありません。しかし、その知識を他人に教えた場合は、90%になります。このような「知識を他人に教える」という機会を学生たちに持ってもらうためには、どのような仕掛けをすればよいか?私は、古典的ですが、テストだと思っています。しかも、学生同士でわいわいと盛り上がりながら、さらに教えあいながらテスト勉強をするということに尽きるのではないかと思います。テストの範囲と出る問題の明確化、テストの回数を1回だけでなく最低2回(中間テストと期末テスト)にすること、さらに、質問に来た学生が理解できるまで教え、その学生が他の学生に教えるというサイクルを回すということです。すべての学生に適応することは難しいでしょうが(特に一人でいる学生)、仲間内で教えてもらうことだけでなく教えることが、知識定着の第一歩ではないでしょうか。私の講義についても、このような仕掛けが多くできればと考えています。

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