27年度 The teacher of the yearのことば

日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負    — 知能システム工学科 黒岩 丈介

今年度の優秀教員に選出され,非常に光栄に思っているとともに,本当に自分が学生に対してその栄誉に値するだけの教育的貢献をしたのかと自省させられました.

現在担当している学部教育科は,

です.その他に,大学院前期課程の講義として脳情報学(前期),及び大学院前期課程の講義として人工知能特論(後期)を担当しています.

今年度行った工夫は事前学習の効果を検証するために,電磁気学演習IIのやり方を変え,事前学習を各自で行ってもらった上で,通常の講義を行うようにしました.具体的には,研究室学生の修士論文の研究テーマと連動させ,事前学習を支援するWEBシステムを構築してもらいました.学生をこのWEBシステムから毎回講義で使用する「穴埋め式テキスト」をダウンロードして印刷し,事前に教科書等を用いこのテキストの穴埋めを完成させ,それを講義に持参してきてもらいました.このシステムを用いると「穴埋め式テキスト」を何時ダウンロードしたのかが分かるため,明らかに事前学習をしていないと思われる学生には出席確認時に事前学習を行うように注意するようにしました.更に,このシステム上に,講義終了時に配布している事後学習課題の模範解答を答案返却後閲覧可能にしました.このような事前・事後学習支援システムを用いて講義を行い,最後にシステムについてのアンケートを学生に実施しました.アンケートから見えてきた課題は,事前学習を積極的に取り組ませる仕掛けが必要なことです.ほぼ8割の学生が,穴埋め課題を少しは考えていたようですが,半数以上を記入して講義に臨んだ学生は2割にも満たない状況でした.そこで,現在事前学習後に確認テストを行ってもらい,その成績で事前学習を実施したかを判定し,その結果を出席確認時に閲覧可能なようにシステムを作り直してもらっています.その上で,事前学習を行わない学生に対し何らかのペナルティを科すことで,実施率を向上させることが可能となると考えています.ただ,最も注目すべき点は,9割以上の学生がこのような講義スタイルに満足し,継続することを希望していることです.現在の学生の問題は,何もない状態から自分で考えて勉強する能力が欠如していることだと思います.そのような学生に対しては,自分で勉強するためには何をどんな風にしたらよいのかを教える必要があるように思えます. その意味で,事前学習・事後学習支援システムを更に発展させ,自ら考え学習していける人材の育成に少しでも貢献できればと考えています.

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