27年度 The teacher of the yearのことば

日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負         — 機械工学科 田中 太

 

私は福井大学に着任して今年で9年目になります。担当している講義は、2年生前期の流れ学と熱流体力学演習Ⅰ、3年生前期後期の機械創造演習と機械工学実験です。福井大学に着任してから、初めて講義を担当するようになり、これまで四苦八苦しながら自分の講義スタイルを作ってきました。

2年生前期の流れ学の講義では、中間テストと期末テストを実施しています。成績評価には、中間テストと期末テストを4:6で案分した点数と期末テストだけの点数を比較して、どちらか良いほうを採用しています。こうすることで、中間テストを頑張って期末テストの失敗に備えようとする学生や、中間テストで高得点を取れなかったけれども期末テストで挽回しようとする意欲的な学生が出てきます。単位取得効率を追求しすぎてしまう学生の中には、中間テストは一息入れて、期末テストだけ真面目にやろうと考える場合もあるのかもしれませんが、全体を見ると学生のやる気を引き出すことに成功しているように思えます。

昨年に続いて今年も機械創造演習において、学生による講義を試しましたので紹介します。機械創造演習は機械工学科の3年生が必修科目として受講するモノづくり実習科目です。この科目は複数の教員が担当しており、それぞれ異なるものづくりテーマを学生に提示します。学生達は希望テーマを選択して3人から5人程度のチームを作り、それぞれのチームごとにテーマを実現する方法を自分達で考えて、モノづくりを実践します。その中では、講義で学んだ様々な知識が使われています。私の担当するモノづくりテーマは航空機の設計と製作です。このテーマでは、2年生で学んだ流れ学の知識を頼りにして、チームごとに航空力学について自習し、その学んだ内容について他の学生に対して講義をします。皆で航空力学を一通り学んだ後、実際に模型飛行機を設計製作して、試験飛行を行い、最終発表とデモ飛行を行います。それぞれのチームはよく準備された講義をしてくれましたが、チームごとに熱意の入れ方に差があり、非常に熱心なチームの学生達にとっては他のチームの講義が退屈に感じるようでした。また、航空機を設計する段階で、結局は自主学習により全てを勉強する必要があります。そのため、チームによる講義は必要なく、最初からチームごとの自主学習のみで良いとする意見もあります。まだ迷いながら機械創造演習を続けています。

今後も講義や演習の内容に改善を続けていき、自分が学生のころに理想としていた教員に少しでも近づけるように頑張りたいと思います。

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