29年度 優秀教員のことば

日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負      — 建築建設工学科 石川 浩一郎

昨年度に続き建築建設工学科の優秀教員に選出され、これからの教育活動の励みになります。構造力学や建築耐震工学などの授業を担当しています。これまでは、特に目新しい内容の授業を行っているわけではありません。日々の講義やゼミ、講習会などの資料作成や小テスト、演習などの準備そして少しでもわかりやすく話すことを心掛けています。例えば、具体的な例題を通して問題の解法の手順を明快に説明するようにしています。このときにローテクですが、赤、青、緑、黄色のチョークで色分けしてめりはりをつけながら板書して、大事なところはなるべくゆっくりと話すようにしています。特に、建築耐震工学の授業では、建築物の被害などの経験工学に基づく耐震設計の考え方を受講者に把握してもらいます。また、振動論などの例題・演習問題を略算的な解法を用いて精算解法を大局的に判断することにより「問う力・自分で考える力」を身に着けてもらいます。そして、解決のプロセスや判断した根拠を説明し、内容を共有することを通して「対話力・プレゼンテーション力」が修得できるように工夫しています。

大学院生のTAが演習のときに自ら学生に声をかけて積極的にわからないところを丁寧に聴きだし教えています。教えることは学ぶことにつながることが外目から見て実感できます。手間がかかっても教育の成果保証につながるように努力していきたいと考えています。

昨年度も書きましたが、遠藤周作さんは次のように述べています。楽しいばかりの仕事はいやだけど、楽しいことも案外すぐに飽きる。作家は苦しいが、たまに楽しさに出会える、苦楽しい(くるたのしい)仕事だ。私がTAの学生と「苦楽しそうに」授業や演習を行っているように、受講者が感じ取ってくれたのかと勝手に推測しています。

←1つ前のページに戻る

教育

工学部・工学研究科

優秀教員

GPプロジェクト