29年度 The teacher of the yearのことば

日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負      — 建築建設工学科 磯 雅人

1.日頃の教育に対する工夫

私が担当する授業の最初の10分間は,前回の授業の復習等を兼ねて小テストを実施しています。そのことにより,前回の授業の理解度を確認しています。学生が理解できていない部分については,補足説明をするなど,その理解が高まるようにしています。また,小テストの提出をもって出欠の確認を行っていますので,授業に遅れて来る学生も少ないように感じられます。

建築施工の授業では,「百聞は一見に如かず」を心がけて授業を行っています。授業中にサンプルを持ち込んで実際の物を見せたり,施工現場を2回ほど見学するなど,座学で学習した内容がより深まるように工夫をしています。それに対する学生の反応は極めて良好で,サンプルの提供は授業で行っている内容が,実際に目の前で見られるので,より理解が高まったことや施工現場の見学では,設計図面で記載しているものが実際はこのようになっているのかなど,新たな発見もあるようです。さらに,実務者から施工管理の面白さや,やりがい等の話を聞いて,施工管理を目指す学生もでてきている状況です。

一方で,計算を中心とした構造力学などの授業では,基本的に居眠りができないように緊張感をもった授業を目指しています。例えば,無作為に学生を指して,黒板に授業中に課した問題を学生に解答してもらうなどの取組みを実施しております。学生は,いつ自分が当てられるか分からないので,寝ている学生はいない状況で,真剣に授業に取り組んでいる様子です。そのため,授業内容の理解度の向上が図れているのではないかと考えています。また,その付加価値として,学生が理解できていない部分が,その場でわかるので,指導もしやすいメリットがあります。

 

2.今後の教育への抱負

何かしら物を造ることに対して興味を持って建築,土木の世界に入り込んできた学生と思われますが,近年の学生は釘も打ったことがない,ノコギリも扱ったことがない,椅子も作ったことがないなど,非常に物造りに疎い学生が多いように感じられます。そのため,少しでも物造りに興味と関心を持って頂くような授業を,3年次の授業に,ぜひ組み入れたいと思っています。例えば,簡単な鉄筋コンクリート造の梁を,今まで学習した知識を用いて学生自身に設計をさせ,その設計に基づき配筋をし,型枠を組立て,コンクリートを打設し,脱型・養生をするなどの一連の体験をさせることも良いのではないかと思っています。さらには,その製作した梁に荷重を加えて,破壊をさせることにより,地震時の梁の挙動を理解させることもできます。以上の取組みにより,構造力学,材料学,建築施工,鉄筋コンクリート構造で学習した内容が,リアリティーをもって感じられるとともに,これまで学習した個々の内容が,関連付けられて,より深く理解できるのではないかと考えています。以上のことを通じて,何か物造りに対して興味と関心を持つきっかけになればと思い,今後,そのような取り組みを実施したいと考えています。

 

←1つ前のページに戻る

教育

工学部・工学研究科

優秀教員

GPプロジェクト