29年度 優秀教員のことば

日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負    — 知能システム工学科 黒岩 丈介

今年も優秀教員に選出され,非常に光栄に思っているとともに,本当に自分が学生に対してその栄誉に値するだけの教育的貢献をしたのかと自省させられます.現在担当している学部の講義科目は,以下です.

その他に,大学院前期課程の講義として脳情報学(前期),及び大学院前期課程の講義として人工知能特論(後期)を担当しています.

今年度行った工夫は,福井大学が提供しているWEBクラスを用いたアクティブラーニングの導入です.と言っても,単にどの程度WEBクラスが使い物になるのか試してみようという,気軽な気持ちなんですけどね.具体的には,事前学習用の穴埋め式テキストを自作し,それを講義前に各自が毎回事前にダウンロードし,穴埋めを行い予習してくるというものです.更に,事後学習としての小テストの模範解答を,期日を指定し確認出来るようにしました.このような機能がWEBクラスには提供されていました.その意味では,WEBクラスは,アクティブラーニングを行う上では,非常に優れた支援システムと言えると思います.しかし残念なことに,実際に学生がWEBクラスを利用出来るようになるのは,履修登録が確定してからとなります.そのため,講義開始後3週遅れとなるため,最初の数回は利用することが出来ません.これは,WEBシステムの運用方針,及び履修登録の運用方針の問題であるため改善は可能なはずなのですが,現状では改善されていません.何度か事務サイドにも相談に行ったのですが,現状は難しそうです.

このように,積極的にアクティブラーニングを導入しているのは,学生がアクティブラーニングに対してどのように感じるのかということにも興味があったからです.私が学生なら,アクティブラーニングなんかは面倒くさいからやめて欲しいとおもうだろうなぁと思っているからです.ところが非常に驚きなのですが,学生からアンケート結果を見ると,予習復習が出来て良いと,非常に好評です.このような学生の声を聞くと,今の学生は色々なものが前もって与えられ,自分で考えることを経験してないからなのかな?と心配になります.更に学生によっては,「他にどんな講義を勉強したらいいですか?」と,質問する学生もいます.こんな現状を見ると,本当に今の教育が良いのか心配になります.上からは,アクティブラーニングを導入しろや,GPAを導入しろ等,色々な要求が出てきますが,本当に大学教育にとって必要なのか疑問を持ってしまいます.社会は嫌が応にもグローバル化し,様々な文化的背景を背負った人との競争の波にさらされます.そのような厳しい社会で生き抜いていくためには,何でも最適と思えるようなものを前もって準備し提供するような教育でいいのでしょうか?その意味では,4年以降の研究室配属後の卒業研究が重要になるのだと思っています.そこで,今年度から研究室の学生には卒業資格としてTOIEC 600点以上,修士修了条件としてTOEIC 750点以上を課すことにしました.その他,卒研生は必ず地方会で発表する,修士学生は,修士課程在学中に学会発表2回以上,論文1編以上をノルマとして課しています.更に,修士学生には,スプリングプログラムを含め1度は海外へ留学すること,MOTの講義を受講することも課しています.その他に,人との交流する力を養うために,昼休み時間に,バスケットボール,ビーチバレー,筋トレ等の様々な活動を行うようにしています.このような教育活動を通して,一人でも多くの日本を背負う高度な技術者を輩出していけたらと思っています.

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