29年度 The teacher of the yearのことば

日頃の教育に対する工夫、及び今後の教育への抱負      — 機械工学科 永井 二郎

 

1.日頃の教育に対する心構えと工夫

心構え①:学生の学習をいかに後押しできるか
 「医者の役割は、治療では無く、患者本人が快復に向かうプロセスをサポートすること」と言われることがある。それと同様に教育の役割も、「教員→学生」の方向での押しつけで効果が上がるというよりも、「学生↑←教員」のように、学生が自主的・能動的に学ぼうとするプロセスをサポート(後押し)することと基本的には考えている。ただ、講義・演習を通じた大人数対象の教育や、研究室での研究を通じた教育の現場で、具体的にどうすれば「学生↑←教員」が上手く機能するのか妙案は特に無く、日々・毎年試行錯誤している。

工夫①:講義において、学生・教員双方に分かり易くするため、1回90分の講義は1つのまとまりのある内容で完結するよう全15回の構成を組む。また、毎回講義内容に沿った演習問題を宿題として課す。その宿題プリント裏面に「今日の講義の要点(必ず記載)」と「講義内容・方法に対する質問・要望等」の欄を設け、講義内容の振り返りの機会を持たせ、またなかなか口頭で質問に来ない学生の疑問や要望を把握するよう努め、次回講義の最初に必ず何らかの回答を行う。

工夫②:私が担当する熱力学や伝熱学では、「熱」や「温度」「エントロピー」といった見えない物理量を扱うため、その基礎概念や各種熱サイクルをビジュアルに分かり易く示すアニメーションソフトを活用し、板書と併用することで、難解な概念理解を助ける。

 

2.今後の教育への抱負

私が担当する「熱力学Ⅱ」は、2年後期開講で、機械・システム工学科の機械工学コースでは指定必修科目である。新カリキュラムとしては初年度となる。旧カリと比べて一番大きな変更点は、関連する演習科目「熱流体力学演習Ⅱ(必修1単位)」が新カリでは廃止されたことである。旧カリでは、この演習時間中に隔週で熱力学演習に学生は取り組んだ。90分の間、自力で黙々と取り組む学生もいれば、私に色々な質問をする学生、出来る友達に相談する学生等々、様々な形で熱力学の理解を深める形があった。その演習科目が無くなったため、どのように自主(自宅)学習を促すべきか少々悩んだ。とりあえず今期は、上記工夫①で述べた宿題に加えて、補足演習問題プリントを隔週で配付し、また(私としては初めて)いわゆる中間テストを実施することとした。今期の学生の理解度等をふまえて今後も継続的に科目設計の改善を行うつもりである。

 

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