建築建設工学科

概要

人間が生活し活動する空間は、自然界を基礎に建物から始まって居住地・都市・地域、そして国土・海洋にまで及ぶ広がりを持っています。 それは単に平面的な横のつながりだけでなく、地中から上空までを含む縦の広がりを持った立体的で壮大なものであり、その総体が環境という言葉で表されます。

人間は古代から、この環境の中で生活していくために多くの知恵を蓄積させてきました。 政治・経済など生活や社会を動かす人文・社会科学的な知恵の蓄積とともに、もう一方では、環境に支配され影響を受けつつも、 それを安全で便利で快適なものにするために、また美しくかつ経済的に作り上げようとして、さまざまな工夫と経験を積み重ねてきました。 この積み重ねを科学・技術として体系化し、発展させてきた分野が建築学と土木工学です。

本学科の歴史は極めて古く、1923(大正 12 )年に日本海側唯一の建築系学科として創立された福井高等工業学校を母体としています。 その後、1968(昭和 43 )年には建設工学科を併設し、1989(平成元)年には両学科を統合して環境建設工学科を設立しましたが、 いずれも、全国的に先駆けて建設と土木の垣根を取り払い、環境を総合的に扱うことを目指したものでした。

本学科は、常に時代の先端を目指してきました。1999(平成 11)年から建設建築工学科と改称し、 新たな夢の実現に向けてスタートしています。21 世紀の真に豊かな生活と環境共生社会の構築に向けて、 旧来の工業技術の枠を超えた文化的・社会的・国際的な観点から広く環境をとらえ、 人間の生活環境としてそれを再構成するための総合技術として「建築建設工学」をとらえ直し、 現実社会の多方面で貢献し得る総合的かつ実践的な研究と技術者の育成を目的としています。

講座構成

教育課程の特色

本学科では、学生の個性に対応しながら少人数教育を実現するため、緩やかなコース制を採用しています。 すなわち、最初の 1.5 年間は総合的な問題意識と基礎学力を身につける期間であり、学年全員を対象にした授業を行いますが、 その後の 2.5 年間は「建築学コース」と「建設工学コース」の 2 つのコースに分け、それぞれの目標に応じた授業を行います。 ただし、本人の関心と努力しだいでは他コースの授業も選択可能です。 また、学外での作品・現場見学を初めとする社会体験や上級生や社会人との交流の機会を増やすなど、 幅広い学習と人間的成長の機会の創出を図っています。

建築学コース

生活環境を「建築」のスケールでとらえ再構成するための技術の確立を目指しています。 古代から建築は「用」「強」「美」の 3 つの要素をあわせ持つ総合的な術(わざ)として発展してきましたが、 近代技術の高度化は「専用分化」の側面が進んで「総合的な術」としての性格が希薄化する傾向が見られました。 本コースでは、工学及び人文・社会科学を含む多様な知識を建築スケールで総合化することを重視し、 演習や実習を中心とする創造的カリキュラムを用意しています。

建設工学コース

「都市」「地域」「国土」といった多様なスケールで生活環境の問題をとらえ、 総合的な観点から地域生活空間を建築するための技術の確立を目指しています。 21 世紀の豊かな地域生活空間を生み出すためには、「まちづくり」の動きに見られるようにさまざまな人々との連携が必要であり、 また、環境共生を達成するためにもさまざまな分野の知恵が必要とされています。 本コースでは、自然科学から社会科学の視点まで、地域的視点から国際的視点まで、 幅広い知識を総合化することを目指した多様かつ系統的カリキュラムを用意しています。

リンク

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