工学研究科(博士後期課程)

教育研究の特色

博士後期課程の教育研究の目的は、単に大学における教育研究の後継者を育成するだけでなく、 企業や国公立の研究所・試験所などにおいて研究開発に従事するに当たり、広い視野に立って新規分野を探索して課題を設定し、 プロジェクトを独力で推進させることができるような能力を持つ人材を養成することである。

このような人材は、広範な基礎知識と実際に研究を進めるのに必要な方法論を会得している必要がある。 博士後期課程では、この目的を達成するため、新しい科学や技術の分野に柔軟に対応できるよう再編成した組織の下で、 次のような方針で教育研究を行う。

専門講義
一研究分野にとどまらず、広い視野と今後の発展の基礎となる考えや知識を体系づける系統的な研究を行うため、 多彩な講義が用意されている。
特別演習
論文研究及びその周辺分野に関する基礎的な事項についての文献・参考書による演習が実施される。
研究ゼミナール
論文研究の進捗状況や文献調査結果のレビュー、ならびに、それらに基づいた研究プロポーザルの発表が要求される。 また、研究、討論、発表などの能力養成のため、他の研究プロジェクトへの積極的参加も要請される。

総合創成工学専攻

本専攻では博士前期課程の10専攻を再編成して10講座から構成される1つの専攻とした。ここでは、工学の諸分野を横断的にまたがる課題を対象として研究を行い、新しい領域を開拓していく。教育においては、専門性を維持しつつ広い知識と見識をもった学際的な実践高度専門人材の育成をはかるため専門教育・研究の密度を向上させながら、多様な分野への出口を広げる「学際性・実践力」を付与する教育プログラムを実施していく。

物理工学講座

自然界において物質が関与する様々な物理現象の理論的、実験的解明を通じ、現代の科学・技術の基礎の確立、工学における革新的な発展に寄与することを目的とする。 素粒子、原子核、原子・分子、凝集系、宇宙あるいは生命現象のかかわる複雑系などにおける物理現象が、本講座における理論的、実験的教育研究の対象である。

分子工学講座

無機・有機ケミカルズや高分子を分子レベルで合成・変換するとともに、それらの化学・結晶・高次構造と発現する機能との関係を解明し、 新規な機能・性能を持つ新素材の開発を行う。

生物応用化学講座

生物の持つ高度に秩序だった物質系の機能を物理的・化学的現象の一つとして捉えて解明するとともに、その利用や模倣など生物機能の工業的応用を探求する。

物質加工学講座

新しい機能性材料や構造材料の開発、また実用化のための材料の静的、動的挙動の解明及び、強度と破壊の評価とそれらに基づく最適な設計、加工手法の確立など物質の特性を生かした利用技術の発展を究明する。

知識情報システム講座

情報の形態は多様に拡大しつつある。 それら情報の効果的、効率的な処理に向けて、本講座では、高性能計算機やマルチメディア処理に適したハードウェアとシステム設計を扱う。 またハードウェアを支えるシステムソフトウェア、および知識、数学、図形、自然言語、生体信号などの情報処理原理とその応用ソフトウェア開発、 さらに音声・感覚など生体システムの解析と応用に関する教育研究を行う。

電子システム講座

電子システム講座は、光・電子デバイス、パワー・制御システム、画像・通信システム並びに生体システムの 4 グループからなっており、 また、電子デバイスから各種システム技術までの幅広い電気・電子工学分野を包含すべく 11 教育研究分野を持っている。 基礎から応用までの個別研究分野間での有機的かつ統合的な学際研究が指向されており、高い柔軟性と優れた調和力をもつ先端的ヒューマン-マシンシステムの構築に 有効な研究を目指している。

エネルギーシステム講座

エネルギーの効率的な利用に関する力学体系の確立とコンピュータ技術と統合したエネルギーシステムの確立に関する研究を行う。 高度なコンピュータ利用を駆使し、エネルギー移動現象の解明および制御のインテリジェント化によって、環境への負担を軽減し、 かつより効率的なエネルギーシステムを実現することを目指す。

建築都市システム講座

住空間として、自然環境や構築物と人間の行動とのゆとりある融合系について研究する。 特に建築の構造機能、高速交通網の利用と地域計画、自然災害と環境防災、バランスの取れた快適な環境形成のための研究を重視する。 さらに意匠設計としての「美」の意識がすべてのシステム設計の底流にあり、工学における芸術的センスの大切さを強調する。

繊維先端工学講座

「繊維」を衣料用に限定せず、素材の持つ「細さ」、「軽さ」、「強靭さ」、「大きな表面積」、「濡れ性」、「審美性」などの優れた性質の極限を追求することで、 メディカル、航空・宇宙開発、海洋開発、情報・通信、建築・土木、スポーツ産業などの非衣料用分野への応用展開が進んでいる。 本講座では、色々な目的に対応できる高機能繊維(インテリジェントファイバー)の創成を目指し、新規ファイバーの調製、加工、複合化技術を追求した新しい衣料科学に関する教育・研究を行う。

原子力・エネルギー安全工学講座

本講座は、多くの原子力発電所が立地する福井県にある大学として、原子力発電所及びその立地地域における安全性の確保、共生社会システムの模索、電力ネットワークの安定、技術移転による地域産業の活性化などの諸課題に関する実践的かつ多面的な
教育・研究を行う。 原子力とエネルギーにかかわる安全工学や地域共生システムの構成に精通した幅広い視野を持ち高い倫理観を有する高度専門技術者を育成する。

 

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