日 時 令和5年12月9日(土) 11時 ~ 18時
場 所 福井大学文京キャンパス
Aグループ(機械・電気・建築系)とBグループ(物理・情報・繊維系)に分かれて、
工学部の各実験施設等を見学するキャンパスツアーを実施しました。普段見ることのできない
実験施設や研究室を目の当たりにした卒業生や企業の方々が、担当教員からの説明に熱心に
聞き入る姿が印象的でした。
100周年記念事業の一環で改修した工学部2号館223L講義室において、参加者91名により
記念式典を挙行しました。明石行生工学部長は式辞で、工学部創立100周年記念事業に多くの
寄附をいただいたことへの謝辞を述べ「本事業を通じてより団結力のあるコミュニティを形成し、
学生の満足度の向上と志願者の増加に繋げたい」と話しました。その後、上田孝典学長より
挨拶がありました。次に、ご来賓として工学部同窓会である工業会の堀照夫理事長から
「世界に向け、次の100年にさらなる飛躍を期待する」との温かいご祝辞を賜りました。
本学卒業生で、現在福井工業大学で教鞭をとる市川秀和教授より「工学部100年の礎を考える」
をテーマにご講演をいただきました。福井高等工業学校の初代校長關盛治が余命宣告を受けながらも
学校設置に尽力したこと、福井大震災の全校舎倒壊からの復興、100年の風雪に耐え工学部を見守って
いたクスノキの話などに触れ参加者も興味深く聞き入っていました。
次に、工学部1期生の川上英男本学名誉教授より「大学一期生として、教員として」をテーマに
ご講演をいただきました。工学部創設期から現在に至るまでの歴史や先人たちの想いを、ご自身の
経験に基づき熱く語ってくださいました。
両先生のご講演後には、会場の出席者から多くの質問が寄せられました。
明石工学部長、工学部学生、工学部教員、卒業生が参加して「工学部のこれまでとこれから」
をテーマにグループディスカッションを行いました。
工学部100周年記念事業委員会の副委員長である永井教授がファシリテーターを務め、100年の
歴史とこれからの工学部の在り方について活発な意見交換が行われ、学生の自主的な活動の大切さ、
地域との連携の必要性、研究を通じた社会貢献の重要性などが挙げられました。今後は学内の一体感を
高めつつ、課題を明確にしながら工学部のさらなる発展に取り組んでいくことを確認し、
ディスカッションを締め括りました。
出席者全員で記念撮影を行いました。
総合研究棟Ⅰ(13階)大会議室に会場を変えて出席者72名により懇親会を開催しました。
開宴のご挨拶を同窓経営者の会の井上彪理事長より、続いて乾杯のご発声を工業会の畑孝幸副理事長
よりいただきました。宴の途中では、工学部100周年記念のポスター・ロゴデザインコンペティションの
表彰式を行い、グランプリと優秀賞を受賞した学生に、明石工学部長から表彰状と副賞の授与がありました。
次に明石学部長から100周年記念事業に係る謝辞と次の100年に向けての想いが語られ、最後に
福井鐵工株式会社 代表取締役社長 佐野 洋介様の音頭による万歳三唱により本会を締めくくりました。
総合研究棟Ⅰ(13階)大会議室前のホワイエでは、「工学部教員の研究紹介」や
「工学部100年の歴史展」のパネル展示を行いました。「研究紹介」について、企業参加者
からは、自社研究にマッチングできる教員の発掘に繋がるとのご意見をいただきました。
また、「工学部100年の歴史展」では、古い教科書や大学創設期の敷地図等が展示され、
卒業生だけでなく、現教員・学生も興味深く見入っていました。