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本学遠赤外領域開発研究センターは、㈱米澤物産がこれまでに共同開発を行った「フレキシブル導波管」をコアテクノロジーに、Beyond5G(6G)での社会実装を見据えた 「Beyond 5G通信基盤を支えるミリ波~テラヘルツ波帯フレキシブル導波管基盤技術の研究開発」をスタートします。 (株)米澤物産、早稲田大、岐阜大、㈱多摩川電子、京都工芸繊維大、㈱導波技術研究所とともに低周波の電波と高周波の光の中間領域にあたる「ミリ波からテラヘルツ波」の周波数領域の利用に向けて、低損失伝送技術の実用化に向けた通信に関する実証実験を行います。 この研究は、福井の繊維技術が生んだ「フレキシブル導波管」を中心に展開させていきます。ターゲットにする電磁波の伝送に必要な導波路を従来の金属製ではなく、平箔糸を組み紐状に編んだ「フレキシブル導波管」を用いることで、柔軟性が高く、軽量である利点を活かした周辺技術の開発が可能になります。【事業名】 Beyond5G通信基盤を支えるミリ波~テラヘルツ波帯フレキシブル導波管基盤技術の研究開発
【事業開始】 次年度(開始日未定)より(2024年度~2026年度(※3年間))
【運営組織】 代表提案者 国立大学法人福井大学
共同提案者 ㈱米澤物産、早稲田大学、岐阜大学、京都工芸繊維大学、㈱多摩川電子 連携研究者 ㈱導波技術研究所
【研究開発課題】
〇基礎要素技術開発
フレキシブル導波管における高周波化と伝送特性の向上 本技術におけるフレキシブル導波管の構造は福井県とオリンパス株式会社の特許技術を基にしており、日本独自の技術として明確な差別化を実現できる。従来の導波管の利点を承継しつつ、柔軟な屈曲性、軽量、ミリ波~テラヘルツ帯域の伝送に適した電波伝送路となっている。〇周辺要素技術開発
無線通信と有線通信をシームレス(変換なく)接続 電波の届きにくい場所への誘導、電波の放出範囲を制御することで希少な電波の有効利用の実現に向けた、測定・接続技術の開発を行う。〇通信応用実験
アンテナの小型軽量化を実現 フレキシブル導波管により、複雑で大掛かりな構造を用いず、アンテナの方向をアクテたシステムを構築することが可能になる。その実用化に向けたシステムの基礎設計と安定動作のための技術開発を行う。 本採択により、長年未開拓とされてきたテラヘルツ周波数帯の通信技術Beyond5G(6G)への早期実用化に向け、世界をリードする通信基盤の確立を目指します。【フレキシブル導波管】 ㈱米澤物産提供
長さ:6cm、10cm、20cm、50cm
線形:3.0mm×1.5mm