理念と目的

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理念

工学は人間社会に直接かかわる学術の分野であり、その持続的発展を可能にするための技術の学問体系です。
福井大学工学部・工学研究科は工学の全ての分野での教育研究を遂行し、その成果を以って人間社会の持続的発展に寄与します。

目的

  1. 高度な専門能力に加えて、創造力、批判力、自己学習力および伝達力を併せた総合能力、すなわち、人間力を持つ高度専門技術者を育成すること(教育)
  2. 社会ニーズに応え得る工学技術の創造・開発と、未来産業シーズとなる基礎工学研究を有機的に結合し、機動的に展開することにより、トップレベルの研究成果を発信すること(研究)
  3. 工学技術に関する知的資産を集積・体系化し、その基盤に立って、地域社会および国際社会の持続的発展に寄与すること(学問と社会貢献)

夢を形にする技術者、IMAGINEERをめざして

すべての人が健やかに安心して暮らし、豊かさを持続的に享受できる社会が求められています。このような社会を実現するため、科学・技術の分野で貢献しているのが工学です。そして、工学に求められるのは、IMAGINEER、すなわち夢を描き(IMAGINE)、それを形にする人(ENGINEER)なのです。

福井大学工学部・工学研究科には、工学のほぼ全領域にわたる多彩な人材が集っています。わたくしたちは、広く工学全般にわたって教育研究を行い、その成果を社会に還元していくことで豊かな社会の持続的な発展に貢献します。そのため以下の目的を掲げます。

1.わたくしたちはIMAGINEERを育みます

夢を形にするには、サイエンティストとしての基礎的な知識・教養が求められます。その上で、既成の枠にとらわれず、自らを批判的に省み、自らの力で自分自身の能力を引き出していくことが大切です。そして、社会の一員としての自覚のもと、多くの人々と能動的に関わっていく積極性とコミュニケーション能力を磨かねばなりません。わたくしたちは、そのような人材、IMAGINEERを育みます。

すでに、多くのIMAGINEERが福井大学から巣立ち、日本のみならず国際社会のさまざまな方面で活躍しています。

2.わたくしたちはIMAGINEERであり続けます

わたくしたちの夢は、優れた研究成果を収め、これによって社会のニーズに応え、未来産業のシーズとともに人類の知的資産を創出することです。そのために、わたくしたちは世界に通用する研究を行います。

未知なるものへのあくなき探求心と、アクティブな研究活動はわたくしたちの誇りです。学生のみなさんは、わたくしたちと共に研究に取り組むことでIMAGINEERとして成長しています。

3.わたくしたちはIMAGINEERとして地域と産業に貢献します

大学は、知識と叡知が結集した地域における「知の宝庫」であり、同時に発信拠点です。大学からみなぎる、その活き活きとした創造性により地域や産業に貢献していきます。

教職員のみならず学生のみなさんも大学で学んだ高度な専門知識を活用して、地域との連携活動、産業化のための研究・開発にも積極的に参画しており、地域や産業界からも高く評価されています。

福井大学工学部は昭和24年に新制大学として発足以来、科学・技術に関する研究と教育を推進し、我が国の復興と発展に寄与してきました。この間、時代の要請に応えて、数次の改組・再編を行い、全国でも有数の学部へと発展してきました。平成16年4月の国立大学の法人化に伴い、国立大学法人福井大学に生まれ変わってからも、工学部・工学研究科の理念・目的の基本は不変ですが、法人化1年を経て、よりわかりやすく表現したものがこの「工学部・工学研究科の理念と目的」です。

「1.わたくしたちはIMAGINEERを育みます」は教育目的です。その達成を目指して、

  • 体系的で多様な教育課程の整備
  • 新入生合宿やステップ・アップ授業の実施
  • 大学教育入門セミナーでの少人数教育などの導入教育の充実
  • 助言教員制度によるきめ細かい学習・生活相談の実現
  • 自ら夢を描き実現する創成型教育の導入
  • 工学教育の持続的改善を目指すFD(授業改善)の実施
  • JABEE(日本技術者教育認定機構)対応教育プログラムの開始
  • 学生による授業アンケートの完全実施
  • 教員採用時の教育技法評価の実施
  • 教員の教育活動評価の試行
  • 優秀学生及び優秀教員の表彰
  • 卒業・修了生の100%進路決定率の実現

などを、実施してきています。

「2.わたくしたちはIMAGINEERであり続けます」は研究目的です。

  • 自由な研究の場の保障
  • 基礎と応用研究の融合
  • 研究費の重点配分の実施
  • 学際的研究プロジェクトの企画・実施
    (光工学関係、生体システムと環境、遠赤外領域技術開発、原子力と地域共生、医工学連携分野、等)
  • 大型実験設備の共有化(総合実験研究支援センター)
  • 科学研究費への全員申請
  • 公募制による外部人材の登用
  • 大学院の充実
  • 地域特性を生かした研究の推進
    (繊維、原子力、光工学、知能機械、等)
  • 産学官連携研究と大型研究プロジェクトの推進
    (高輝度ビーム地域結集、ナノメッキ技術、超臨界二酸化炭素テキスタイル加工、燃料電池関係、太陽電池、配電システム、等)

を実施してきています。アクティブな研究活動は工学教育の基盤である、という認識に立って、行動しています。

「3.わたくしたちはIMAGINEERとして地域と産業に貢献します」は社会貢献の目的です。人材の育成や研究成果を以って地域や産業に貢献することは大学の最も基本的な社会貢献ですが、それ以外にも、

  • 国や地域の各種委員会での活動
  • 公開講座や公開セミナーの開催
  • 市民が学生と共に学ぶ市民開放授業
  • 出前授業や体験入学等を通しての高校・大学連携の推進
  • 学術交流協定に基づく研究者や学生の国際交流

など多彩な活動を展開しています。社会貢献活動は研究や教育の一環である、という視点から、学生も地域との連携活動や産業化のための研究開発に積極的に参画するように努めています。

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