アドミッション・ポリシー(博士後期課程)

HOME > 概要 > アドミッション・ポリシー(博士後期課程)

工学研究科博士後期課程 入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

(1)養成する人材像

工学研究科では,確かな専門知識と高い倫理観を有し,自然や環境と調和した人間社会の豊かな発展に貢献できる工学系人材を養成します。特に,博士後期課程総合創成工学専攻では,高度な専門的知識・能力や研究開発能力に加え,工学の広い分野で活躍できる総合力と資質を有する高度専門技術者や研究者等を養成します。

各分野において養成する人材像は以下の通りです。

  • 物理工学分野
    物質が関与する様々な物理現象の理論的,実験的研究を基盤とした教育により,現代科学技術の基礎をしっかりと身に付け,将来,企業や大学,国公立の研究機関など様々な分野で物理的基礎とその工学的応用をつなぐ橋渡しとしての役割を積極的に果たすとともに,高度な技術革新にも柔軟に対応できる創造性豊かな高度専門技術者や研究者等を養成します。

  • 分子工学分野
    無機,有機,高分子など広範な分野において,物質の構造とその機能性の関係を分子レベルで明らかにし,様々な高機能性材料を設計・合成する独創的な研究を推進するとともに,これに必要な優れた研究・開発能力をもつ豊かな創造性を備えた高度専門技術者や研究者等を養成します。

  • 生物応用化学分野
    自然界に存在する多様な物質や生物が示す諸現象,又はそれらがもつ諸機能の原子分子レベルでの解明や,新規で高機能性を有する材料や生体触媒の研究開発等を通した実践的教育により,最新で高度な専門知識をもつ,世界的水準で先端研究ができる創造性豊かな高度専門技術者や研究者等を養成します。

  • 機械・システム工学分野
    安全・安心な社会を支える機械・システムの創造を機械工学とロボティクスを融合したアプローチで研究し,実践的な教育を通して国際的に通用する高度な専門的知識・能力を身に付けた専門技術者及び創造性豊かな研究・開発能力を備えた高度専門技術者や研究者等を養成します。

  • 知識情報システム分野
    知識科学,知能システム,情報工学,情報システムなどに関する教育研究を通じて人類の幸福と発展に寄与することを願い,崇高な倫理観,高度な専門知識,そして創造性豊かな優れた研究・開発能力をもつ高度専門技術者や研究者等を養成します。

  • 電子システム分野
    電子材料,光エレクトロニクス,半導体デバイス,エネルギー変換・伝送システム,制御システム,情報通信システム,システム工学等の専門教育ならびに研究開発を通して,リーダーシップを発揮でき,創造性豊かな研究開発能力と国際水準の専門知識を有する高度専門技術者や研究者等を養成します。

  • 建築都市システム分野
    建築から都市,さらに広い地域にわたる社会基盤,環境を自然科学的および社会科学的方法によって理解し,設計手法によって総合するためのシステムを統合的に教育研究することを通して,創造性豊かな研究・開発能力を有し高い倫理観をもって社会の発展に寄与できる高度専門技術者や研究者等を養成します。

  • 繊維先端工学分野
    高性能・高機能繊維材料の創成を基盤とした総合的な教育・研究により,生活の豊かさを追求する科学に情熱を傾け,社会の変動に対応できる実践力および国際的倫理観を有し,創造性豊かな研究・開発能力をもつ高度専門技術者や研究者等を養成します。

  • 原子力・エネルギー安全工学分野
    原子力およびエネルギーに関する問題に対して安全・共生という観点から学際的・学術的にアプローチし,さまざまな学問分野を基盤とする総合的で実践的な教育を通して,創造性豊かな研究を高い倫理観を持ちながら自立的に遂行できる高度専門技術者や研究者等を養成します。

(2)求める学生像

(2-1)能力,意欲等

工学研究科博士後期課程では,養成する人材像を踏まえ,以下のような入学者を求めます。

  1. 専門分野の高度な研究に主体的に取り組みたい人
  2. 未来社会を支える科学技術の創造と開発に意欲のある人
  3. 人間社会の持続的発展に寄与する研究開発をグローバルな視点から進めたい人

(2-2)入学までに学習・修得しておくことが期待される内容

志願者には,志望する研究分野の知識(大学院博士前期課程修了程度)とその活用方法,論理的思考力,英語の能力などを身に付けておくことを期待します。

(3)入学者選抜の基本方針

多様な背景を持った学生を受入れるため,一般選抜,外国人留学生特別選抜,社会人特別選抜を実施します。それぞれの選抜においては,求める人材像を踏まえ,志願者の能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定します。
いずれの選抜方法においても,学力検査や資料等は同程度の重みで扱いますが,それらの中に評価結果の著しく低いものがある場合には,それが判定に大きく影響します。

一般選抜では,筆記試験(英語),口述試験,書類審査により,能力・意欲・適性等を総合的に評価・判定します。口述試験は,志望する研究分野に関連する科目,修士論文,研究計画書等の内容について行います。

外国人留学生特別選抜は,国費外国人留学生又は私費外国人留学生として入学を希望する者で,成績優秀な者を対象とします。学力検査を免除し,口述試験と書類審査により,能力・意欲・適性・目的意識等を総合的に評価・判定します。口述試験は,修士論文,研究計画書等の内容及び外国語(英語,日本語のうちから母語を除く1か国語)について行います。

社会人特別選抜では,企業等に勤務している者で所属長からの推薦を受けた者を対象とします。口述試験と書類審査により,能力・意欲・適性等を総合的に評価・判定します。口述試験は,修士論文,研究業績調書,研究計画書等の内容について行います。

PAGETOP