機械・システム工学科

機能創成工学分野

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機能創成工学分野 Design and Manufacturing Engineering

研究紹介

 機械が設計・生産される場合,材料選択,設計・デザイン,強度・耐久性,加工・精度といったような技術やノウハウが必要とされます.このような設計・生産に関する必要な知識の修得およびそれらに関する研究を行なうのが機能創成工学講座で,大きく分けて4つの分野に分類されます.
 材料設計分野では,各種機能を有する機械材料の評価,設計,創成および調質・接合に関する教育研究について,また,構造設計分野では,構造力学と材料の強度特性に基づいて,負荷を受ける構造物の応力・変形解析を行ない安全で省資源な構造物の形状設計に関する教育研究を行なっています.一方,機械の小型化(マイクロマシン),高知能化にとって各種機械要素の表面が果たす役割はますます重要になっています.表面設計分野では,高精度で高信頼性・長寿命の機械要素や機械システムを設計するための表面機能の創製とそれらの評価法および摩擦面や潤滑油の劣化診断に関する研究を,また,加工・生産システム分野では,高精度で高効率に多品種少量生産に対応するための加工技術・加工システム,各種材料の加工特性などに関する研究を行っています.

研究分野

本田 知己

 トライボロジーの分野は,ナノマシンや精密機械,生体,スポーツ,宇宙機器など二面が接触し相対運動を行うもの全てが研究テーマです.本研究室では,特に「摩擦と摩耗の小さい表面を創って,カーボンニュートラルに貢献する!」,「機械の健康を守るための状態監視技術を開発して,機械の長寿命化に貢献する!」の二つをメインテーマに掲げて日々研究に励んでいます.
 研究テーマは全て,科研費やプロジェクト研究となっている学術的未踏問題や企業との共同研究の実問題を扱ったテーマです.その中のテーマを一人一つ担当します.その内容を大学院の2年間でさらに深めていく過程で,高度専門技術者として社会で必要とされる3つの力(「未知の答えを導き出す力」,「現象を俯瞰する力」,「知を構造化する力」)を獲得できる教育研究を行っています.
 詳しくは研究室HP(http://mech.u-fukui.ac.jp/~honda/)をご覧ください.

 

岡田 将人
 身のまわりの”モノ”は,機能を持たない素材に対して,機能を付与することで付加価値を創出しています.その過程における「素材の形状や特性を変化させて機能を付与するための技術」を生産加工技術と呼びます.本研究室では,様々な生産加工技術の中でも,素材の不要な部分を除去する切削加工や,素材表面の微細な形状・特性を制御する表面処理法に特化した精密加工の研究に取り組んでいます.これらは産業に欠かせない技術であり,日本の得意分野とも言われています.本研究室では他大学・研究機関や民間企業との共同研究,自治体や財団からの受託研究など,大学を超えた枠組みでのチームによる新たな精密加工技術の開発に力を入れています.
 世の中に”モノ”ある限り,精密加工技術は進歩し続ける必要があります.近年は,SDGs,カーボンニュートラル(CN)などのワードに代表されるように,精密加工技術にも新たな宿題が課せられています.本研究室で新たな精密加工技術を創造してみませんか?
 
 
山下 順広
 本研究室では、3Ⅾプリンタ技術に関連した研究を行っています。3Ⅾプリンタには、樹脂や金属、セラミックスなど色々な材料が用いられ、その材料によって手法も様々あります。本研究室では、金属粉末をレーザで溶融凝固させ、対象材料の表面に金属層を形成するレーザ粉体肉盛技術(LMD)に関するプロセスや品質評価について研究を行っています。LMD技術は、CADで描いた自由な形状を立体的に形成することができます。応用先として、部材の補強や補修に活用が進められています。

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