機械・システム工学科

原子力安全工学講座(附属国際原子力工学研究所)

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原子力安全工学講座(附属国際原子力工学研究所)

原子力発電のための基礎基盤技術である炉物理、炉工学、放射線、核燃料、原子炉材料などの分野および廃炉措置について教育・研究を行い、既存の軽水炉の安全性、経済性向上や、高速増殖炉等の新型炉の開発を目指します。このような低炭素社会実現に向けた原子力に関する世界最先端の研究・教育に加え、放射線の医学利用や原子力防災工学など分野を加え、福井県の施設を利用する研究開発と地域社会に貢献しうる成果を目指します。

関連リンク:附属国際原子力工学研究所

研究紹介

■もんじゅを利用した高速炉研究開発

 日本原子力研究開発機構との連携の下、もんじゅを中心とした敦賀地区の施設を活用し、FBR実機特性の把握と評価技術の革新に貢献すべく、次のような研究課題に取り組んでいる。
  • 多次元動特性解析などの核計算手法の開発と炉心特性評価の精度向上
  • FBR動特性解析のためのコード開発・過渡特性評価・制御法評価
  • 炉心流量再配分に関する研究
  • 検査装置・検査技術の開発
  • FBR機器健全性評価に関する研究

もんじゅ

JSFR
■燃料材料の開発

 高効率・高経済性軽水炉の開発や、高速炉燃料・材料の開発による高信頼性核燃料サイクルを実現するために、次のような研究課題に取り組んでいる。
  • 高燃焼度軽水炉燃料の照射挙動研究と高性能被覆管の開発
  • 高速炉用MA含有燃料の物性研究
  • 高速炉用構造材料・機能性要素材料の重照射下挙動の研究
  • レーザー技術等を応用した材料劣化診断・寿命評価などの基盤要素技術の研究
■新型炉の開発

 濃縮度が5%を超える燃料利用や、80年に達する長寿命の原子炉など、次世代炉の開発を目指し、次のような研究課題に取り組んでいる。
  • 高燃焼度炉物理研究
  • 革新炉の炉心解析
  • 高燃焼度燃料設計研究
  • 出力向上の研究
  • プラント安全性の向上
■保全技術の開発

 プラントの機器・配管の構造材料は、使用中に受ける熱的・機械的荷重および環境(電気化学的、照射など)の影響、両者の複合的効果等により、初期の性能を減じていく(劣化)。劣化の主要因を排除あるいは抑止するために有効な方策の検討・開発および劣化の状態を察知するための有効な監視技術の開発をテーマとして研究を行なっている。

「もんじゅ」原子炉模型
「もんじゅ」初臨界炉心配置図
■廃止措置工学研究

 高経年化により停止した原子炉の廃止措置に関して、次のような研究課題に取り組んでいる。
  • 遠隔解体技術の研究開発
  • 除染技術の研究開発
  • 廃棄物再利用技術の研究開発
  • クリアランスレベルの決定等による廃止措置技術の体系化

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