システム制御工学分野

システム制御工学分野　System and Control

研究の紹介

　機械システムの動的挙動の解析，モデル化，同定，設計，計測，制御及びメカトロニクスに関する教育研究を行っている．ダイナミックシステムの分野では，主としてシステムの力学，振動のモデル化，解析，高精度計算，振動制御等について，機械システムの分野では，機械システムのコンピュ－タ支援による高性能化や最適化等について，システム制御の分野では，ロバスト制御論の実システムへの応用，自律移動体のフィードバック制御，人工現実感における力覚触覚システムなどについて，それぞれ教育研究を行っている．

研究分野

伊藤　慎吾（メカトロニクス研究室）

本研究室では、機械・制御・光学・電気・電子工学等を融合する先進的メカトロニクスにより、システムの性能限界を突破する研究をしています。例えば、高速で超精密なモーションを実現するアクチュエータの開発や学習制御などの制御技術を研究しています。さらに、これらの要素技術を利用して、高速な３次元計測器やナノレベルの加工や計測を実現するロボット等の応用研究に取り組んでいます。 　複合的な物理領域で一貫した研究を短期間で実現するため、多くの研究テーマで数値解析を活用しています。また、実証が重要なため、全ての研究プロジェクトに実験装置の開発が含まれます。このため、機械や制御の設計技術だけでなく、様々な用途に対応できるシステム分析技術も本研究室で習得できます。 　詳しくは研究室HP（http://mech.u-fukui.ac.jp/~ito/）をご覧ください。

吉田　達哉（機械力学研究室）

砂，粉末，雪などの粒の集合体からな粉粒体は固体とも液体とも異なる力学的挙動を示します．本研究室では，振動に関する研究だけでなく，粒状体と機械構造物の動的な相互作用（衝突・接触）も含めた数値シミュレーションにより，振動工学をベースとした知見から機械のシミュレーション・設計・診断などに役立つ技術を開発しています．例えば，ボールミルと呼ばれる粉砕機の一種のシミュレーションを行い粉砕する材料の粒子径とボールミルから発生する振動・放射音の関係について研究しています．また，機械学習の技術を用いて放射音から，材料の粒子径を推定する技術の開発を行っています．